物知は麗日が物知たちを探していることなど梅雨知らず、
爆豪に騎馬戦のことや昼飯のお誘いをしようと思い探していた。
周囲を探し歩いていると、意外と普通に見つかったようで爆豪に話しかけて
キレられながらも通路を歩いて行った。
一方、轟は会場の端の通路で、緑谷に話があると言い捕まえていた。
轟の心情の読めない言葉に、緑谷は何を言われるのかと心臓の音を大きくさせていた。
轟の突拍子もない質問に、緑谷は不自然なほど弁解を始めた。
先が見えない話に、緑谷は戸惑いを隠せなかった。
あるものは昼食をとり、あるものは談笑し、またあるものはチアガールを見て何かを思いつく…
そんな昼休憩の中、この場ほど重い空気となっている場所は、少なくとも会場内には他にないだろう。
轟の言葉は、だんだんと重く、恨むような声へと変わっていった。
周囲に個性婚の家庭がいなかった緑谷にとっては、昔の話。
実際の経験談を自分の同世代、しかも同じクラスの者に話されて目を見開いていた。
2人は気づかない。だって誰も教えはしないから。
通路の曲がり角、2人の四角になる位置で、物知のせいで迷子になっていた
爆豪と物知が2人の話を聞いていたことを。
そう言って、轟はその場を去ろうとした。
爆豪は先ほどの流れを変えるかのように物知に話しかけた。
爆豪は大きめの舌打ちをしながらも、迷子にはなっていたものの意外とちゃんと考えていた
物知についていった。物知が騎馬戦の時個性でよそ見していたのを話すと爆破を食らわせていたが
そのまま瀬呂のところまで行き昼食をとった後、物知は屋台を周った。
観客席に友達を見つけ、世間話で盛り上がっていると、上鳴に呼び出されてそのまま皆のいる方へ向かった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。