夜になると、藤原家の庭は昼とは違う、静かで涼しい空気に包まれた。
夏休み初日の流しそうめん大会の余韻もまだ残っている。
恭平はライターを片手に、得意げに火をつける準備。
和也はクーラーボックスから冷たい麦茶を取り出し、みんなに配る。
まずは線香花火から。小さな火が花のようにチリチリと光る。
流星は小さな手で線香花火を握り、目を輝かせる。
次は打ち上げ花火。丈一郎が慎重に設置し、大吾が合図を出す。
空に大きな花火がパーンと開き、色とりどりの光が夜空を彩る。
流星は思わず歓声をあげた。
丈一郎は少し離れて見守りながら、みんなの顔を確認する。
花火が終わると、流星は空を指さして言った。
庭の隅では、和也が小さな懐中電灯で影絵を作って見せる。
そうして夜は更けていき、藤原家の庭は小さな笑い声と花火の光、そして星の輝きに包まれた。
夏休みの始まりは、こうして笑いと温かさで満ちていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。