左「おし、着いたぞ」
「え、ここ?」
左「そうだぞ」
「でっっっっか!そして和だねぇ…」
左「まぁな。てかはよ行くぞ」
──in火貂組
「!?」
左「なぁにビビってんだよ」
「いやビビるでしょ、だってここにいる全員が左馬刻さんに向かって頭下げてるんだよ?」
左「普通じゃねぇのか?」
「いや絶対普通じゃないでしょ…」
舎弟1「頭!お疲れ様です!」
左「あぁ、ちょっと話がある。人集めてこい」
舎弟1「はい!」
「左馬刻さんって強いんだね…」
左「今頃かよ笑」
舎弟1「頭!連れてきましたぜ」
左「おいお前らここに居るのは俺様の女だ。もしこいつに手を出そうとしたら俺様がぶっ殺す。分かったな」
舎弟達「Σ(゜ω゜)は、はい!」
この時の左馬刻さんは殺気がものすっごかった。
ちょっと怖かった…
左「ビビらせたか?すまねぇ」
「ううん全然大丈夫ですよ( *´꒳`*)あっていうかありがとうございます!」
左「…」ナデナデ
「( ˆ꒳ˆ )エヘヘ」
舎弟達(今までこんな頭見たことねぇのに…
ていうか頭もこういう顔するだ… 姉貴さんすげぇな…)
左「あなたも一応名乗っとくか?」
「はい!そうします」
「えっと、私は中谷あなたです。もし左馬刻さんに何かあったらよろしくお願いします ┏○ペコッ」
舎弟達「はい!姉貴さん!」
「あ、姉貴さん!?」
左「まぁ俺様の女だからそうなるわな」
「へぇー…」
左「おいお前らあなたを俺の部屋に連れてってやれ、俺様はちょっと殺ることがある。」
「ん?え?」
舎弟2「行きやしょう!姉貴!」
「ま、待って!左馬刻さんが!」
舎弟1「頭は物凄く強いっすから大丈夫っすよ」
「そうですかね…」
本当は殺って欲しくないけど、これ以上何を言ったって言う事聞いてくれる訳が無いから大人しく左馬刻さんの部屋に連れてってもらった。
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左馬刻さんの部屋での待機時間は30分を超えた。
まだかな…
もし大怪我してたらどうしよう…
でもその為に一応救急箱は準備しといた。
ガチャ🚪
左「よぉ待たせたな」
「!左馬刻さん!」
私がそう言って左馬刻さんに抱きつこうとすると
左「こっち来んな」
「え?」
そういう左馬刻さんを見たら血だらけだった
「左馬刻さん、こっちにきてください。」
左「いやだ、」
「こっちにきてください。」
左(あなた相当怒ってるな…。圧がすげぇ… 誰に似たんだかなぁ)
↑
あなたに似ました^^*
左「わぁったよ」
私はすぐに左馬刻さんを治療した
思ったより傷は浅かった。
あんなに血だらけだったのは相手の返り血だろう。
「はい、終わりましたよ」
左「…あなた怒ってるか…?」
「うーん怒るっていうか心配、ですかねぇ。もし怒ってたとしてもこれが左馬刻さんの仕事だからガミガミ言う権利は私には無いですよ。でも限度が超えたら怒ります」
左(…あなたってこんなに大人だったか?こんなに俺様のことを考えてくれてるとはな…)
左「さんきゅーな」
「いいえー、てかなんで事務所に呼んだんですか?」
左「あー、舎弟の奴らに会わせたかったから。」
「ふんー、本当は?まだあるでしょ?」
左「ゲッ…お前にはなんでもお見通しかよ…」
「だって左馬刻さん分かりやすいんだもん」
左「(´Д` )ハァ…本当は親父に会わせたかったけど、まだやめとくわ」
「あらそうですか」
親父ってことはこの火貂組の中でも偉い人だよね?
確かにまだ正確には付き合ってはないからまだあとの方がいいのかなぁ…
左「…いつか絶対に会わせるからな」
「はい!( *´꒳`*)」
左「おし!じゃあ帰るかぁ」
「うん!」
左馬刻さんって何気に私の心読んでくるよね…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。