あなたside
あの後結局
橋本さんもといかんちゃんとタイミングが合わず
話すことができなかった
まずいこのまま事情を説明せずに帰るのはまずい
橋本さんも業界が長いので
なんとなくの事情をさっして他の人に
言いふらすことはないだろうけど、、、
ほんとにどうしよう、、、、
そんなことを考えながら楽屋で帰る準備をして
楽屋を出たら、、
🖤「あっあなたちゃん」
『あっめめおつかれさまー』
🖤「うんお疲れ様
そういえばさ橋本さんが
あなたちゃんのこと探してたよ」
『え!ほんとに?』
たぶん私のキャラについてだろう、、、
『私も探してたんだよね!
どこら辺にいた?』
🖤「さっき見かけたから
多分まだ近くにいると思うけど、、」
環「あっ!!あなたさん!!
やっと見つけたー!!」
『はっはしもとさん!!
おっお疲れ様です、』
🖤「お疲れ様です」
環「お疲れ様です!!
あの!!さっきの話なんですけど、、、」
『あぁーいやぁアハハ』
環「んふふ
というか!!橋本さんになってますよ!!
ほら!!かんちゃんって!!!」
『いやえぇっとぉー』
これはまずい!!!
推しに向かって
そんなに馴れ馴れしく話していいのか?
いやダメだダメに決まってる!!
でも、、、、
こんなに笑顔で待たれたら
言うしかない!!!
いったいどうすれば!!
あっそうだ!!こういう時のためのめめ!!!
助けてーー!!
という意味を込めてめめに
目線を向けるとニヤニヤしながら
こちらを見ている、、、
これ絶対に助けてくれないやつだ、、、
『あっえっと、、、か、、、かん、、、』
環「うんうん!!」
『かんチャ、、ン』
環「うわぁーー!!嬉しいです!!
私もあなたちゃんって呼んでもいいですか?」
『もっもちろんです!!』
🖤「良かったね笑」
何を笑っているんだこいつは、、、
こちとら内心大変なことになっているって
いうのに、、、、
環「あっそうだ!!」
『はっはい!』
さすがに私のキャラの話が来るか、、
環「連絡先!!
交換しません?」
『え?』
そう来ると思わなかったので思わず
声を出してしまった、、、
環「ん?嫌でした?」
『いやいやいや!!
そんな!!!嫌なわけないです!!!』
環「良かった!!嬉しいです!
あっそれと!敬語やめません?」
『そやあのそれは難易度が高いと言うか、、
その、、えっと、、、』
🖤「笑笑笑」
環「そっか!!じゃあゆっくりでいいので
外していってくれたら嬉しいです!」
『あっでもハシモ、、、カ、かんちゃんは!!
敬語じゃなくて大丈夫です、、、』
環「ほんと?嬉しい!!
あっ!!もう行かなきゃ!!
じゃあ!!また連絡するね!!」
『いやあの!!!』
環「ん?」
『聞かないんですか?
私のキャラと言うか何と言うか、、、』
環「聞かないよ?」
『え、、、』
絶対に聞かれると思っていたので
びっくりしていると
かんちゃんがとても優しい笑顔で私を見ながら
口を開いた
環「そんなに急に聞かれても困るでしょ?
だから!!もっと仲良くなったら聞かせて?
大丈夫!!絶対誰にも言わないから!!!」
『!!!!ありがとうございます!!!!』
環「笑うん!バイバイ!!
お疲れ様です!」
🖤「お疲れ様で~す」
『お疲れ様です!』
ほんとにいい人だ、、
さっきのちょっとの会話でわかるほどに、、、
🖤「ほんとにいい人だね」
『うん!!』
🖤「じゃあ!!
俺もこの後用事あるから!!」
『あっうん!!!
バイバイ!!』
🖤「バイバーイ」
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💜side
あなたが変だ
なんだか妙に機嫌がいい、、、
それは恐ろしいくらいに、、、、
今日は仕事が午前だけだったので午後から
ずっとゲームしながらゴロゴロしてた
あなたは夕方まで仕事でさっき
帰ってきたところだ
そしてずっと普段しない鼻歌を歌いながら
料理を始めた、、、、、
なんでこんなに機嫌がいいのか、、、
ドラマの現場でいいことでもあったか?
でもいつでもどこでもめめにいじられるから
なんたらこうたらって言ってたばかりだし、、、?
ほんとにどうした?
とりあえず聞いてみるか
💜「あなた~
今日機嫌良いね~」
『え?そう?』
💜「うん笑」
『んふふ~まぁそうかもねぇ〜』
💜「なんかあった?」
『ん〜じゃあ当ててみて!!』
💜「監督に演技褒められたとか?」
『うんん』
💜「今日はめめにいじられなかったとか?」
『いやちゃんといじられた』
おっ?
じゃあなんでだ?
💜「ん〜」
『んはは笑
そんなに悩まなくても笑笑』
💜「いやぁ~
ギブ!!難しすぎる!!」
『笑じゃあ正解は〜
私の推し!!橋本環奈さんと
連絡先交換ました!!!』
💜「おぉ!!!
すごいじゃん!!」
『まぁそれと同時に私のキャラについて
バレたけど、、、、』
💜「え、それ大丈夫?」
『うん橋本環奈さんが絶対に
言わないって約束してくれた!』
💜「ふぇ~良かったねぇー」
ほんとに嬉しそうな妹の顔にこっちまで
嬉しくなる、、、
俺もたいがいシスコンかもしれない、、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。