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第2話

エリア1-①
239
2024/07/26 06:30

私は力いっぱい自分の頬をつねる
…痛い……めちゃくちゃ痛い
これが夢ではないということは本当に
“惚れさせないと現実世界に戻れない”らしい
私は深い深いため息をついた
多分ここは1番初めのエリアの異宙というところだろう
恋人いない歴史=年齢+コミュ障陰キャの私にできるのだろうか…
改めましてこんにちは!
私があなたさんを力いっぱいサポートしますね!
あなた
わっ?!
そんな驚かないでくださいよ

中性的な声の主は私よりも背が低い子だった
真っ白なパーカーを羽織っており顔がよく見えない
突然どこかから声がしたら驚くに決まってる
あなた
ていうかあなた何者なんです?名前は?
んー、簡単に例えると……使い方が分からない時に役立つヘルプボタンみたいな感じですかね!
名前は……別にいいや
お好きなように呼んでください!

無難にゲームマスターと呼ぶことにした
あなた
ゲームマスターさん私は何をすればいいの?

ゲームマスターさんはコホンと咳払いをした
まずは“カレコレ屋”というところへ行きましょうか!
あなた
カレコレ…?
簡単に言うと何でも屋だね!
あなた
へぇ……そのかれこれ…や?ってのはどこにあるの?

“よくぞ聞いてくれましたね!”とゲームマスターさんは嬉しそうに言った
例えばポ○モンでジムリーダーと戦いたいけどジムリーダーがいない?!あなたさんならどうします?
あなた
えっと…NPCキャラに話しかける?結構いろんな情報を持ってるし
その通りです!まずはたくさんの人に話しかけてみて!

早速話しかけようとあたりを見てみる
ここ本当にゲームの世界なのか?ってくらいリアルだ
モブっぽい人たちも本当の人のように表情も一人一人違う
ここで私のコミュ障+陰キャ+人見知りが発動してしまった
相手は人じゃないNPCキャラだ……人じゃない
そう自分自身に言い聞かせても無理だ
あなた
む…無理です…ギブです
キブ?!現実世界に戻れませんよ?

もう家に帰りたいよ……
あ!あのツノが生えてる2人に話しかけるのはどうです?!
あなた
無理無理無理怖いです…
他のキャラと比べると見た目派手だし絶対いい手がかり持ってますよ!

1人は金髪で赤いツノが生えている
絶対ヤンキー怖い!!
もう1人は黒髪眼鏡で黒いツノ
ヤンキーでは無さそうだけどなんか怖い!!
頑張ってください!あなたさんならきっとできますよ!

ゲームマスターさんはそう言い突然どこかへ消えてしまった
あなた
は?!ちょっと1人にしないでください!逃げないで!!



 

アンケート

あなたはどうする?
▶︎自分から話しかける
61%
▶︎向こうから話しかけられるまで待つ
39%
投票数: 98票
ツノが生えた2人とは一体誰なのでしょうか!?

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