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第15話

👻
899
2023/05/15 14:21 更新



renjun side



ずっと前から思っていた。

なんだかずっとここにいるっていうのは違う気がする、って。

僕はもう死んでるのに、この世の人とこんなにも関わっていいのだろうか。

ヘチャニは大丈夫そうな素振りを見せるけど、実際、結構気にしてることもあると思う。






Haechan
え、えと、戻るってどういうこと?
Renjun
だから、その、自分の元いた所に行こっかな…なんて…笑
Haechan
いなくなっちゃうの?
Renjun
いなくはなんない…と思うけど、やっぱ色々あるし…
Renjun
僕って死んでるんだよ?
Renjun
なんか、その自覚が薄れてきてる気がしてさ、
Haechan
なんで?いいじゃん
Renjun
だめだよ
Renjun
僕は生きてないの、人間じゃないの
Haechan
だからなんで、って
Renjun
ヘチャニはいつも大丈夫、とか、気づいてないフリしてるかもだけど、正直傷ついてること沢山あるでしょ?
Renjun
人目だったり、人間関係だったり
Renjun
こんな僕のせいで、そんなことっ、ダメだよ!




haechan side





人目?人間関係?

勿論気にしてたよ、そんなこと。

ロンジュナが人間じゃないってこと忘れて、街中で会話した時、すれ違う人全員に二度見されたよ。

大学でも多くの白い目が僕の方を向いてきて本当にビビった。

でもそんな事気にしてる以上に俺はロンジュナが好きだ。

俺って本当にバカだよな、

なんでこんな奴の事好きになっちゃったんだろう。

人間ですらない存在に心を奪われるなんて考えてもなかったよ。


俺は自分に害があってでもロンジュナと一緒にいたい。

俺が死ぬまで、いや死んでもあの世で一緒に過ごしたい。

一生実質独り身で生きていてもいい。

そう思ってたのに、なんでそんな事言っちゃうの…?



Haechan
俺はそんな事気にしてないよ?
Haechan
ロンジュナと一緒にいれればいいの



ロンジュナの茶色がかった瞳を見つめると、冷たい風が頬を通った。

先程までは綺麗だった夕日も、今ではだいぶ紺色の空に変わってきている。



Renjun
うん…でも、本当に一回戻りたい
Renjun
1週間でいいから
Haechan
1週間、?
Renjun
うん、そしたら戻ってくる



1週間か、

長いようで短い1週間。

確かにお互い、自分を見つめ直すにはいい期間かもしれない。

寂しいことに変わりは無さそうだけど、それが本来の自分だから今の生活に慣れてはいけないんだ。

俺はそう心に決めてロンジュナのお願いを受けることにした。





Haechan
…うん、分かった、いいよ
Renjun
ほんと!?
Haechan
ちゃんと戻ってきてね?笑
Renjun
そりゃね、笑



再びロンジュナの瞳と目を合わせた。

車に乗り込むと、さっきとは違う静かで心寂しいような雰囲気に包まれた。

Haechan
ん、送ってくよ
Renjun
さんきゅ笑


俺は思いっきりハイビームをつけ、右足に力を込めてアクセルを踏み込んだ。



_____
つづく



ふぁぁぁ全然更新出来てなくてごめんなさいまぢで。

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