第13話

👻
951
2023/01/22 09:00 更新




車から降りて、広がる砂浜の水平線を一望する。


めちゃ綺麗…。




Renjun
うえええ
Renjun
こんな綺麗なとこあったん!!



ロンジュナも辺りを見回しながら気分を高くしている。


うんんんきよお。






Haechan
いいとこでしょ
Haechan
小さい頃よく来てたんだよ~



夏休みに、よくお父さんと、お母さんと、お姉ちゃんと、一緒に海で遊んだ思い出が頭をよぎる。

…懐かしいぜ。

あの頃はまだなんも辛いことなんてなくて、純粋なまま生きてたのに…。

今となっては都会で1人、ぽつんと暮らしている。

友達はいるけどねん。



ふとロンジュナを見ると、ロンジュナも僕と同じような顔をしながら景色を眺めていた。


Renjun
ヘチャナ
Haechan
ん?
Renjun
僕の話聞きたい?笑
Haechan
話って?
Renjun
死ぬ前?
Renjun
みたいなかんじの笑



諦めたかのような顔で笑いかけるロンジュナ。


正直聞きたかった。

でも、図々しいかな、とか、色々考えてしまって、すぐに返事ができない。




Renjun
知りたいでしょ?
Renjun
別に気にしてないから、変に気使わなくて大丈夫だよ?笑
Haechan
う、うん…
Haechan
じゃ、じゃあ聞こう、、かな








 











Renjun
僕はね、ある医者の家庭に産まれたんだ。
Renjun
お父さんも、お母さんも、おばあちゃんも、叔父さんも、従兄弟も、みーんなお医者さんだった。
Haechan
おぉ…すごいね…
Renjun
でしょ?笑
Renjun
それだからか、親はいつも俺の勉強にうるさかったんだ
Renjun
大学はここにいけ、結婚相手はこんな人、
Renjun
なんか人生決められてるみたいだった
Renjun
勿論俺も一生懸命勉強したよ?
Renjun
毎日徹夜で、クマ作って、朝起きてはカフェイン摂りまくって、
Renjun
出来る限りのことはしたのに…
Renjun
でも、親が納得いく結果は出せなかったんだ



だからロンジュナの学生証の写真はやつれた顔だったのか。

疲れたような顔をしているロンジュナが頭に浮かぶ。




Renjun
それで…
Haechan
…それで、?
Renjun
んーまなんて言うか…
Renjun
精神病?笑 みたいのになっちゃって
Renjun
なんか…死んじゃった笑



…全然笑えない。

Renjun
バカみたいだよね、本当 笑笑




すげぇ家系だなという驚きが未だに残りながらも、ロンジュナの辛い日々が頭の中で描かれる。

毎日、毎日、重いプレッシャーに潰されながら努力して、精神病になるまでそれを続けたロンジュナを。



自分も沢山辛いことはあった。

高校受験も大学受験も、普段の生活だって。

でも、なんていうか…


Haechan
…ロンジュナは、全然バカじゃないし、本当に偉いよ
Haechan
正直、ロンジュナの辛さは完全には分かんない
Haechan
でも、本当に、それだけ努力できるって、
Haechan
それがたとえ自分の意思じゃなかったとしても、
Haechan
本当に、ロンジュナは頑張ったと思うよ
Haechan
満足いく結果が出なくても、俺はロンジュナのその努力自体が、凄いことだと思う



お世辞を言うつもりはない。

ただ、本当に凄いというか、ロンジュナの生きた証っていうか、そんなものが分かった気がする。


語彙力なくなるね。



Renjun
んふふ
Renjun
そんなこと言ってくれるなんて嬉しいよ、
Renjun
初めて結果じゃなくて努力を褒められたかも、笑笑



ロンジュナはうっすら涙を浮かべながら笑う。

少し腫れてて、赤くなっている目が細くなってかわいい。

笑ってくれて、嬉しいな、






_____

つづく






親に、結局は努力より結果って言われたんで書きました(え

ちなみに朝起きてはカフェイン摂取とは私のことです。
(夜まで勉強してるかは知らん)

みんな一緒に勉強がんばろうなぁぁぁ!!!

でもこのロンジュン君みたいに無理するんじゃないゾ!!

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