第10話

がんばる(
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2025/08/31 10:25 更新








______彼女は、泣いていた。


悲鳴を上げ、被害者のようにメソメソと、

頬につう…と雫を溢している。


腕からトマトのように赤い血を流し、

目を潤ませている彼女と、




___血濡れた刃物を持っている、私。


周りから見て、誰が加害者で、誰が被害者だろうか?


悲鳴が耳に入り、駆けつけて来たみんなは、

どちらが悪だと思うだろうか。



それはもちろん。刃物を持っている私。




だから、誰も信用してくれなくて。

だから、みんな潤んでいる彼女を庇って。


だから、だから…みんな、私を睨んで。


だから……


そう思考を巡らせているうちに、



私は目頭がじわっと熱くなって、


頬に雫が垂れているのを感じた。


……泣いているのだろうか。


なにか責められているが、


なにも私の耳には届かない。





私はなんのために頑張ってきた?


もうそれすらもわからなくなって、踵を返して私は走った。

その場にいることが怖くなって、走って、逃げた。


背後から声がするが、もう関係ない。


だって、私を信じてくれなかったから。





みんなと過ごした記憶が、淡くフラッシュバックする


楽しい想い出も、苦しい想い出も、


全部、全部、みんなとだったから価値があった。










私は始めに、みんなのいる地面に向かって言った。




「  今まで 、 ありがとう 。 」







………できてる…?(
なんかきもいな……((

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