______彼女は、泣いていた。
悲鳴を上げ、被害者のようにメソメソと、
頬につう…と雫を溢している。
腕からトマトのように赤い血を流し、
目を潤ませている彼女と、
___血濡れた刃物を持っている、私。
周りから見て、誰が加害者で、誰が被害者だろうか?
悲鳴が耳に入り、駆けつけて来たみんなは、
どちらが悪だと思うだろうか。
それはもちろん。刃物を持っている私。
だから、誰も信用してくれなくて。
だから、みんな潤んでいる彼女を庇って。
だから、だから…みんな、私を睨んで。
だから……
そう思考を巡らせているうちに、
私は目頭がじわっと熱くなって、
頬に雫が垂れているのを感じた。
……泣いているのだろうか。
なにか責められているが、
なにも私の耳には届かない。
私はなんのために頑張ってきた?
もうそれすらもわからなくなって、踵を返して私は走った。
その場にいることが怖くなって、走って、逃げた。
背後から声がするが、もう関係ない。
だって、私を信じてくれなかったから。
みんなと過ごした記憶が、淡くフラッシュバックする
楽しい想い出も、苦しい想い出も、
全部、全部、みんなとだったから価値があった。
私は始めに、みんなのいる地面に向かって言った。
「 今まで 、 ありがとう 。 」
………できてる…?(
なんかきもいな……((












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。