第18話

幸せの象徴
17
2023/09/30 08:48
落下少女
そうだね、次は「幸せの象徴」の世界の話をしようか。
少女が8つ目の世界の話をする。
落下少女
世界はね、何かと幸せになりたがるんだよね。
少女が人差し指を立て口元に当てる。
落下少女
でもね、私は思うんだ。
少女の声は、落ち着いていて綺麗だ。
落下少女
別に幸せなんかにならなくてもいいんじゃないかと思って。
少女は落ちる。
落下少女
幸せなんか求めるから不幸せができてしまうんだよ。
落下少女
そもそも、幸せとかいうものが無ければ
落下少女
不幸せな人も、死にたい人も、消えてしまいたい人も、
落下少女
復讐も、憎みも、感情も
落下少女
性別の概念だって
落下少女
全てが消えてくれるんじゃないかと思って…。
少女の声が少し震えているように聴こえる。
落下少女
だから、幸せなんか無ければまた、3人でかけっこができる…よ。
少女の頬が光る。
落下少女
…鳩とか、オリーブとか勝手に幸せの象徴とかされてなんか可哀想だよね。フフッ
少女が微笑む。
落下少女
フフフッ…わっ!!
少女の目の前をオリーブを加えた鳩が通る。
落下少女
………グシャッ
少女が鳩の首をを握りしめる。
落下少女
…ブチッ、グシャッ。
少女が鳩の首と体を離れ離れにしてしまう。
落下少女
フフッ!これで幸せがなくなるね!!
少女がにこやかに笑うと幸せそうな声をする。
落下少女
フフフッ!フフッ…。ハハッ!ハハッ!
少女の笑い方が変わっていってしまう。
落下少女
ハハッ、ハッ…。
落下少女
はぁ…。
少女がため息をつく。
落下少女
……
落下少女
……
落下少女
落ちてたらかけっこできねぇじゃねえか。
少女が自分に問を投げかける。






































さあ、今画面を見ているお前ら
リセットと言え。
言わないと困るのはお前だぞ?
俺たちが惜しくないのか。

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