レンが地面で回転し続ける中、紳士服の男は静かにポケットから一本の“串”を取り出した。
木製のようで金属のようで、先端はまるで団子が刺さっているようなフォルム。しかしその団子は、よく見ると微かに発光していた。
「団子串型ウェポン:三色死因」
紳士服の男はその名を告げると、地面で螺旋状に穴を掘っていたレンに向かって突き出した。
レンは回転を止め、汗まみれの顔で団子串を見つめた。
レンは団子串を受け取ると、その重量感に驚いた。まるで何かの意思が宿っているかのように、手の中でほんのりと温かい。
その時、都市の奥から──ごく僅かに、胞子の香りが漂いはじめた。
レンの目に、再びあの狂気と覚悟の炎が宿る。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。