第52話

2人きり
483
2021/08/29 11:24
まともに話せてなかった侑くんと2人きり。

冷たい空気が私たちを包む。

私たちは窓側の角名達の普段の席の

近くに座っていて、

│ 角名 治
窓│
│ 侑 あなた 銀

って感じ。

あなた「あ、侑くん?勉強しよ?」

とりあえず、沈黙から抜け出すために

そう声をかけると

侑「...あのさ。」

侑くんから話題をふってきた。

さっきまで机に顔をつけ伏せて

目を合わせなかったのに、

今は顔を机に付けたまま

真っ直ぐこちらをみている。

あなた「な、なに?」

髪の毛の間から垣間見える綺麗な瞳に

少しばかり心が鳴る。

侑「好きな人とかおるん?」

...え?

なんで、こんな状況に?

好きな人聞いていじりたいとか?

好きっていう人は特にいないけどさぁ!!

あなた「気になる人なら...」

そう、目を合わせず素直に答えると

侑「それって、俺以外の誰か?」

あなた「ま、まあそうだけど...」

そう答えた瞬間、侑くんは立ち上がって

私の方へと近づきそっと頬に手を当てる。


顔を侑くんの方へと向けられる。



目が会った瞬間に







唇が重なった。

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