ちゅんちゅん という小鳥のさえずりが聴こえ、あなたの一人称は目を覚ました
焦って時計を見ると 05:03 という数字が見え安堵した
いつも起きる時間は6:00。
今日はいつもより1時間も余裕がある
そう思いあくびをし、また目を閉じる
が、
昨日早い時間に寝たからだろうか。
ただでさえ昨日は疲れたのに……と軽くショックを受けながら顔を洗い歯磨きを終わらせると
昨日あった事を友達に話したかったんだった。
と思いすぐさまチャットを開き友達とのトーク画面を開く
朝ご飯を食べながらメッセージ画面を開き、
「おはよう!」という1番気に入っている猫のスタンプを送り
「昨日ナンパされたんだけど、通りがかったイケメンが助けてくれた!そしたら初めて一目惚れ?しちゃったんだけどどうしよう…!」
そう送るとすぐさま既読が付き「おはよう!」という熊のスタンプが送られてくる
流石楡井、既読が早いなぁなんて思っていたら返信が来た
「え!?昨日あなたさんナンパされたんスか!?」
「だからいつも気を付けてって言ってるじゃないですか!」
と怒られた
楡井は世話焼きでいつも自分の事よりも他人を優先する癖がある
「って、一目惚れっスか!?」
思っていた反応と全く同じで思わずふっと笑ってしまう
と言いながら
「そう!自分でも一目惚れなんてすると思ってなかったから尚更ドキドキ…??しちゃって……!笑」
と返信すると
「名前聞いたんですか?」
と帰って来たので
「すおうはやとっていってた!」
「長いタッセルのピアスしてて眼帯してる蘇芳色の髪の毛の人!」
と返した。
すると既読は付いているのに中々返信が帰って来ず、頭に?を思い浮かべているととある写真が送られてきた
「それって…この人っスか?」
「そう!この人!!」
「なんで知ってるの!?!?」
楡井が送ってきた写真は間違えるはずのないすおうさんだった
「蘇枋さんは俺の居る風鈴高校で同級生っス!」
だから学ランを着ていたんだなぁと納得し、もう一度メッセージを見直すとまたビックリした
「ちょ、待って……理解が追いつかない…」
「楡井と同級生って事はあなたの一人称とも同い年って事……??」
「?まぁそうっスね」
あまりにもビックリしすぎて当たり前の事を聞いてしまった
なんて一人言をしていたら ピピピッ と携帯が鳴った
画面を見ると【学校!!】と書かれていて時間が7:00な事に気が付く
学校はすぐそこなのだが教室に入るのは1番が良いという謎のプライドを持っている為急いで制服を着てカバンを持ち
「ごめん楡井!学校行くから放課後暇だったらポトス集合で!」
とメッセージを送り画面を閉じた。
軽く前髪を整えて靴を履き誰も居ない家に向かって
そう言い扉を閉めて鍵をかけた。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!