すると私よりもボーイの子達が一斉に
騒ぎ出した
みんなのテンションは
めちゃめちゃに上がってるけど、
私は一人状況が掴めず放心状態だった。。。
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なんとか落ち着いて、席に着く。
貸切だったけど、
あんまり会話も聞こえてほしく無かったから
VIPルームの完全個室にしてもらった
だか、しかし…
気まづい
気まづすぎる、、、、。
2人になった途端、
彼は少し機嫌が悪そうな口調になった…
何を喋っていいか分かんなかったから、
とりあえず営業スマイルに切り替える。
急に大きな声でそう言い切った彼は
拗ねた大型犬みたいだ。。。。
か、可愛い、、、、。
少し口を尖らせながら、
KPOP坊やはうつむいたまま頷く
そう言うと、彼は目尻をくしゃくしゃにして
はにかんだ笑顔を見せる
そして機嫌が戻ったグクくんと
シャンパンを飲みながら、
色々な事を話す。
私はハッとした。。。
だから、、あの時、、、、
彼にクラブで初めて話しかけられた時、、
「大丈夫じゃなさそう、お姉さん。
最近、誰かに甘えたりしてる?
いくら強い女性でも、たまには休憩も必要だよ」
こう言われた。。。。
あの時は、
いつも使ってる口説き文句なんだろうって
真に受けないようにしてたけど、
正直図星をつかれて一瞬動揺したっけ。
初対面なのに分かったような口を聞く彼に
警戒心しかなかったけど、
色彩心理、、、なるほど。
思ってたより、本当にちゃんと
分かって話してたんだ。。。
グクくんは少し照れくさそうに、
でも真っ直ぐな目で、
そう言ってくれた。。。
そしてグクくんは、
お店に沢山お金を落として
私の連絡先を聞いて
滞在先のホテルへと帰っていった。
なんだか調子が狂うな〜
初対面の時とは全然印象が変わって
ぶっちゃけ顔も可愛いしスタイルいいし
そんな人にアタックされるのは嬉しいけど、
私は年下となんて恋愛した事もないし
むしろ苦手で恋愛対象にすら入れた事がなかった
だから正直反応に困るとゆーか、
自分の感情が全然迷子。。。
今回はすぐに韓国に戻り、
また来週絵の仕事で日本にくるらしい。
その時連絡するって言われたけど、、、
てゆーか来週くるなら、
わざわざ今日お店に来なくても、、、
そんなに私に会いたかったのかなぁ
まあいっか。あんま深く考えなくても。。
適当に遊んであげれば、
向こうもそのうち飽きるよね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。