時刻は朝8時25分──
ピピピピピッ
っとアラームの音が寝室に鳴り響く
アラームを手にとって
床に投げつける
これでアラームを壊す回数が1200になる
どんだけ壊してんだよ(
なぜアラームを壊したことに気づいてないのだろう(
手にとったアラームを見て一言…
あぁ,俺が壊したのか
そうだそうだ
アラームうるせぇから
床に叩きつけたんだった
と言っても現在時刻8時29分
普通ならもう学校登校時間である
でもこの男
平気で学校を遅刻し
休んだりする
問題児なのである
最近バイトやめたし
手持ち5620円か‥
まぁアラームは買えるな
まぁ…ないはないで少しつまらない気もする
あれは俺の生きがいだからな
…どうせ1限間に合わないだろうし喫茶店にでも行って
腹だけ満たすか
カランカランとベルの音が鳴る
一人だがカウンター席に座るのもちょっと癪だと思った俺は
奥のテーブル席に座った
と言うか外食なんかしたことなかったな
久しぶりじゃないな
いつもは弁当かおにぎりだけで済ませてるし
料理作れないから仕方ないけど
すると喫茶店のベルの音が鳴り響く
入ってきたのは
多分小学生ぐらいの男の子だ
知り合いなのだろうか
それにしても小学生でアイスコーヒーを飲むのか…
最近の子は渋いな
と言うか小学生が一人で喫茶店に来て大丈夫なのか?
黒のフードをかぶって片手にハンドガンでしょ?
それ俺だね、組織の時の
しかも目撃者いたのか…気づかなかったな
安室さんはまだしもコナン??
キラキラネーム…
やっぱ最近ってすげぇな
…こんなうまそうなサンドイッチ生まれて初めて見た
小学生は人懐っこくてグイグイくるから苦手だ
そもそも俺は人間関係がそんなに得意じゃない
組織でも仲がいいのは唯一ジンだけ
嬉しくないけど
仕方がないことだ
俺は元々口下手で感情がわからないとよく言われるし
何にも感情を持てない
覚えるのも苦手だし
学校に行っても喋る相手もいなければ
授業さえつまらない
そんな空っぽな心で俺は生きてる
……つまらない人生だな
サンドイッチを無心で食べる
…普通だ
食事さえ美味く感じない
やはり俺の心は空っぽみたいだ
本当に楽しいのは組織の仕事をしている時だけ
組織は俺の居場所だ
あそこがなくなったら俺は死んだも同然
当てもない俺を拾ってくれたジンには感謝している
きっと…俺はそういう運命の元で生まれたのかもな
やべっ…口に出ちゃった
お口チャックってこういう時に使うべきだな
喋るの疲れるだけだし
何もいいことないし
体力を使うだけだ











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。