Youside
私はジミンに連れられお手洗いに向かった。
手洗い場の前に立ち
顔を洗う。
すると、
鏡越しに女の人と目が合った。
その人はあたかも私を待っていたかのように私を嫌な目で見てくる。
ん?なんかこの人どこかで見たことあるぞと思い
小さい脳みそをフル回転させて思い出す
右の口角を少しあげ
私をまじまじとみてくる。
今すぐにでもここからでたい。
そう思ったが、
アンナがドアの前に立つから
出ようにも出れない。
この言葉で完全に酔いが覚めた。
ユンギがアンナを…?
変に頭が痛い。
私は下を向くしかなかった。
アンナのことだろう。どうせ
私達を尾行してきたに違いない。
私はアンナを押しのけ、お手洗いのドアを開ける。
急いで出ようとしたが、
アンナが腕を力強く掴んできた。
そのままアンナは私を引っ張り
席に案内する。
案内された席に着くと目の前には
下を向くユンギがいた。
私を法を見るユンギの目は
涙で溢れていた。
じっと、私を見るユンギの目は
私に助けを求めているようだった。
ユンギは近くにあったコップに入った水を
アンナにかける
ユンギは私の手を引いてくる。
その力はとても強く
ユンギがユンギじゃない。とまで
思ってしまった。
すると、
と、私のもうひとつの腕を誰かが引っ張る。
--------キリトリ線--------
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!