第5話

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2024/06/26 09:21
葛葉
ついたぞ、あなたの下の名前
あなた
ここが、学校?
葛葉
ここは王立魔法学院
葛葉
貴族やその使用人あとは選ばれた平民の通うことのできる学校な
あなた
今日からここの生徒として頑張らなきゃだね
葛葉
そうだな、まずは入学式な
葛葉
俺は2年だから在校生のとこいるけど…
葛葉
お前、ひとりで行けるか?
あなた
うん!大丈夫!
葛葉
じゃ、あそこの人の列が一年の行くほうだから間違えんなよ
あなた
わかった
あなた
ありがと、葛葉
葛葉
は?何が?
あなた
色々教えてくれたじゃん!
葛葉
使用人としては不十分だと思うけどな
あなた
良くない?必要なことがしれてるならそれで
葛葉は目を見開いて驚いたと言わんばかりの顔をしていた
葛葉
なんか、あなたの下の名前変わった感じするな
葛葉
猫かぶってんなら早めにやめたほうが良いと思うぞ
葛葉
どうせボロが出る、身分平等のこの学校じゃたえらんねーよ
あなた
ねえ、葛葉笑わないで聞いてくれる?
葛葉
内容によるな
あなた
じゃあ、口だけでも良いから約束して
葛葉
まあ、それなら
あなた
あのね
あなた
朝起きたら自分の部屋のはずなのにどこなのかわからなかった
あなた
戌亥さんにお嬢様って呼ばれて多分あそこが私の部屋なんだろうと思った
葛葉
は?どういう?
あなた
信じられないかもしれないけど、記憶がない
あなた
昨日までのあなたの名字あなたの下の名前がどうやって過ごしてなのかなんて知らないし、家のつくりすらわからない
あなた
でも、なぜか漠然と家の中であった人たちの名前は浮かんできた
嘘だけど、嘘じゃない。
ゲームの説明のなかったことはわからないから家の作りや学校の作りなんて私の知ったことではない。
だが、名前だけはゲームのキャラはもちろんのこと好感度可視化の魔法の影響で全員わかる。
葛葉
つまり、人の名前はわかるけどほかは何も知らねえと
あなた
そう、昨日までのあなたの名字あなたの下の名前が葛葉たちになにかひどいことをしていたのは叶さんと葛葉の様子で一目瞭然だった
あなた
だから、代わりにはなれないかもしれないけど謝らせて
あなた
ごめん葛葉、私今まで葛葉にひどいことばっかりしてた
あなた
叶さんの言ってたことが本当なら葛葉のことを叩いたし、暴言だって言った
あなた
本当にごめん
謝りたいのは本当だ今まであなたの下の名前のせいでつらい思いをしていたならそれは私の責任でもある。
私は誰かに嫌われるのは心底嫌いだ。
これからの信用を得ていくためにも、攻略のためにも必要だし。

だから、私は謝る葛葉にわかってもらうために、私のために。
葛葉
うーん?まあ、記憶喪失ってことなら別人なのかとかか知らねーけど今からのお前次第だろ
あなた
え?
葛葉
これから行動で少しづつでも示してけ
葛葉
てか、お前記憶ねえの戌亥に早く言えよ
あなた
戌亥さん?
葛葉
あいつお前のメイドだからな、学校でも使用人の誰かが絶対そばにいるからそんな心配はすんな
葛葉
家の不名誉になりそうなら止めるぐらいの良識は全員持っているから
あなた
あ、うん
あなた
信じてくれるの?
葛葉
まあ、これから次第だな
葛葉
それが嘘ならお前はこの学校の身分平等には耐えられるわけねえ
あなた
私、頑張るから
葛葉
ま、せいぜいがんば
葛葉
じゃ、俺行くから
あなた
あ、うん
えっと、確かあそこの人たちはほとんど一年なんだよね
ついていけばいいか
とかなんとか思ってついて行ったはずなんだけど、ここ明らかに違う場所だよね
うん、バッチリ3ーFって書いてるしね

まさかついて行った人が3年生だったとか運悪すぎ
...
そこのあなた、迷子ですか?
私に話しかけてきたのはローブ?のようなものを着た男の人
身長高いな180あるだろ
あなた
え?なんで知ってるの?
...
貴方のつけているリボンは一年生のものです
...
そして今日は入学式、初めてこの学院に来る一年生も多いでしょう
え?リボンって学年で色違うの?

教えてよ葛葉!!!
知ってたら3年生についていかずに済んだのに
...
そのため、教室の位置がわからず迷子
...
違いますか?
あなた
え!?すごい!そのとおりです!
あなた
ところで制服じゃないってことは先生ですか?
...
ああ、名乗っていませんでしたか
加賀美ハヤト
わたくしは加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
お察しのとおりこの学院の教員のひとりです
あなた
よろしくお願いします!加賀美先生
加賀美ハヤト
はい、よろしくお願いします
加賀美ハヤト
毎年いるんですよ、迷子の生徒が
加賀美ハヤト
さて、わたしと本来行くべき場所の方に行きましょうか
加賀美ハヤト
貴方、お名前はなんですか?
あなた
あ、私も名乗ってませんでしたね
あなた
あなたの名字あなたの下の名前と申します
あなた
本日よりこの栄誉ある学院に通わせていただくこととなりました
あなた
どうぞ、よろしくお願いいたします
加賀美ハヤト
あー、貴方があの
あなた
私に関しての噂でもあるんですか?
加賀美ハヤト
いえ、あまりお気になさらず
加賀美ハヤト
こっちです
そう言うと先生は私の前を歩き案内を始めてくれた


そういえば、加賀美ハヤトといえばヒロインの担任で攻略対象だったはず
先生の数値ってどれぐらいなんだろう


加賀美ハヤト
-24
あなた
思ってたより低くないな
加賀美ハヤト
なにか言いましたか?
あなた
いえ、先生モテそうだな〜と思いまして
加賀美ハヤト
wそんな事はありませんよ
加賀美ハヤト
私は元平民ですからね
あなた
平民!?
加賀美ハヤト
驚きましたか、やはり平民が教員だと嫌ですよね
あなた
いえ、そんなことはまったくないんですけど
あなた
平民の方が教員になるってことは準貴族などの爵位が必要になるんですよ
あなた
すごいじゃないですか!
加賀美ハヤト
え?
あなた
先生はすごく努力をされてきたんですね
あなた
生まれだけの私たちなんかとは違いますよ
加賀美ハヤト
そ、そうですか、ありがとうございます
加賀美ハヤト
ですが、生まれだけではないと思いますよ
加賀美ハヤト
どの生徒も全員努力はしていますからね
あなた
でも、先生はその中でも群をぬいて努力をしたっていうことですよね
あなた
やっぱりすごいです
加賀美ハヤト
お褒めに預かり光栄ですね
加賀美ハヤト
さて、ここが貴方の待合場所です
加賀美ハヤト
まだ時間はあるので中でゆっくりすることは可能だと思いますよ
あなた
先生!ありがとうございました!!
加賀美ハヤト
いいえ、それでは
あなた
はい!
加賀美Side

あなたの名字家の令嬢
噂ではかなりの選民主義だと聞いていたが話してみると意外と違うものだな
まさか、褒められるとは
貴族は思想のせいか貶す生徒はいれども褒めてくる生徒なんて今までひとりたりともいなかったというのに
加賀美ハヤト
まったく、噂とは当てにならないものだな



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長くしてみた
毎回この量とは限らない
前回はメンブレ起こしてしまって読んだ人ごめんね><

あと、よければ投票していって

アンケート

ヒロインをライバーにしてもいいですか?
良いよ、だってそれ平和ってことでしょ
55%
やだ!ヒロインからのいじめ妬み要素ほしい!!
45%
投票数: 22票

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