第5話

第4
299
2024/01/11 08:00 更新
母親は少し楽しそうに、父親の後をついていく
ふと少女が後ろを見ると、トンネルの穴が一つではなく3つあった
千尋(千)
千尋(千)
少女は、少し顔を歪め母親に置いていかれないようついていく
先に父親が、出口を出てから少女と母親が出口を出る


出口を出ると、気持ちいいくらいに青々と広がる草むらがあった
無数にあの不気味な銅像が立っていた
屋根の部分だけ見えている家やボロボロで今にも崩れそうな家がぽつんと立っている
千尋(千)
千尋(千)
こんなところに家がある
両親(父)
両親(父)
やっぱり間違いないな
両親(父)
両親(父)
テーマパークの残骸だよ
といいさっき通ってきた、トンネルの建物をじっくりと見る
両親(父)
両親(父)
90年頃にあっちこっちで計画されてさ
バブルが始まってみんな潰れちゃったんだ
両親(父)
両親(父)
これもその一つだよ
きっと
言い終わると
また歩き始めた
千尋(千)
千尋(千)
えー!まだ行くのー!
おとーさんもう帰ろうよー!
千尋(千)
千尋(千)
ねぇーーー!
少女が、そう言い終わるくらいに
トンネルの方から、落ち葉とともに
まるで行けとでも言うようにひどい風が吹く
ううーーーーぅ
と建物が唸る
千尋(千)
千尋(千)
っ、
少女はひどく怯え
いても立ってもいられなくなり、両親の元へ走っていく
千尋(千)
千尋(千)
お母さん、あの建物唸ってる
少し怯えながら言う
両親(母)
両親(母)
風鳴でしょ
両親(母)
両親(母)
気持ちところね
車の中のサンドイッチ持ってくればよかった
母親がほほえみながら父親に言う
歩いていると、大きい岩が連なっているところに差し掛かる
父親が岩をわたりながら、いう
両親(父)
両親(父)
川を作ろうとしたんだね
母親に手を伸ばしながらなにかに気付く
両親(父)
両親(父)
ん?
スンスン  スンスンスン
と周りの匂いをかぎ始める
タッタッタッ
と足音を立てて岩をわたり父親にしがみつく母親
両親(母)
両親(母)
んっ、は、
わたり終わった、母親に父親が尋ねる
両親(父)
両親(父)
なんか匂わない?
両親(母)
両親(母)
え?
スンスン
と父親と同じように、周りの匂いを嗅ぐ母親
両親(父)
両親(父)
ほら、うまそうな匂いがする
両親(母)
両親(母)
あらほんとね
両親(父)
両親(父)
案外まだやってるのかもしれないよ
ここ
そう言い
先に進んでいく
両親(母)
両親(母)
千尋、早くしなさい
といい先に進んでいく
千尋(千)
千尋(千)
待ってぇー!
慎重に岩を渡り、頑張ってついていく少女
階段を駆け上り進んでいく







しばらくすると、居酒屋のようなお店やレストランのような店がずらりと並んでいるところに来た
看板には[生あります]や[肉]
などがかいてある
スンスン
父親がまたしても匂いを探る
そして左を指さした
左に曲がり暫く歩くと
大通りのようなところに抜け
スンスン
匂いを嗅ぐ父親
両親(父)
両親(父)
こっちだ!
それに少女と母親はついていく
父親について行きながら、周りを見ると
両親(母)
両親(母)
呆れた、これ全部食べ物屋よ?
母親が言う
千尋(千)
千尋(千)
誰もいないね
少女は、小走りし後を追いかけながら言う
すると
両親(父)
両親(父)
!あそこだ!
父親がそう言い走っていく
走っていったところを見ると一つの店だけ
白い煙がモクモク出ていた
そこに父親は駆け寄り中を覗き、母親たちに手を振りながら叫ぶ
両親(父)
両親(父)
おーい!おーい!
叫ぶと父親は店に入っていく
父親が暖簾をくぐり、そこに並んだとても美味しそうな料理を見て唸る
両親(父)
両親(父)
あぁ!うあぁ!
厨房の中では蒸し器で何かがむされていて
シュー、
と音がなっている
そこに少女と母親が歩いてきた
両親(父)
両親(父)
こっちこっち!
少女は、途中で止まり様子を見ていたが
母親は、気にせず父親が呼んだところに行き暖簾をくぐった
少女も、周りを見渡しながら母親の少し離れたところで歩き止まる
両親(母)
両親(母)
わあぁ!すごいわね
そう言い、席に座った
両親(父)
両親(父)
すみませーん!どなたがいませんか!
父親が大声で厨房に叫ぶ
両親(母)
両親(母)
千尋もおいで
美味しそうよ
少女に話しかける母親
千尋(千)
千尋(千)
少女は、無言で首を横に振る
両親(父)
両親(父)
すみませーん!
またもや、大きい声で叫び
厨房を見渡す
だが、誰もいないようで
両親(母)
両親(母)
いいわよ、そのうち来たらお金を払えば良いんだから
と父親にいう
両親(父)
両親(父)
そうだな
こっちにいいやつがぁー、
両親(母)
両親(母)
これなんの肉かしら
そう言いながら、母親は目の前の肉を手に取り匂いを嗅いでかぶりついた
両親(母)
両親(母)
おいしぃ~!
千尋!すっごく美味しいよ!
母親は、後ろに立っている少女に話しかけた
千尋(千)
千尋(千)
…、いらない!
ねぇ、帰ろう?お店の人に怒られるよ、
少女は、首を振りそういった
両親(父)
両親(父)
大丈夫!お父さんが付いてるんだから!
カードもサイフも持ってるし
片手に皿を2枚持ち、並んでいる料理を皿に取りながらそういい、皿を置き椅子に座った
両親(母)
両親(母)
はん、ん、ん、
肉をほうばりながら母親が言う
両親(母)
両親(母)
千尋も食べな!
骨まで柔らかいよ
千尋(千)
千尋(千)
と、少女に食べるよう促すが無言のまま首をふる
両親(父)
両親(父)
、 からし
両親(母)
両親(母)
ありがと
バクバクと豚のように料理をむさぼり食う両親に少女は嫌な顔をしていた
両親(父)
両親(父)
あん、ん、ん、
両親(母)
両親(母)
はん、ん、ん、んん♪
と、手を止めずに料理を食べ続ける
千尋(千)
千尋(千)
お母さん!お父さん!
少女が叫びながら言うがなんの反応も示さない両親
千尋(千)
千尋(千)
半ば、呆れ顔で両親を見た後
左右を見る少女ゆっくりと無言で歩き始める少女
大道理に再び出て来た方向を見たとき
千尋(千)
千尋(千)
……
タッタッタッ
千尋(千)
千尋(千)
?!
という足音が反対側からして、驚いて振り向くと赤色の髪の毛のようなものが見えた
千尋(千)
千尋(千)
人?

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