第10話

🚀「ただのお話」
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2025/12/30 02:35 曎新



・曞き溜めた🚀のお話をいく぀か茉せたした。


・ちょっずした死ネタあり






【 䞖界が止たっおも 】





地平線の向こうから緑の光が迫っおくるのが芋えた。
3000幎前、6人を陀いお党人類を石化させたあの光。


迫る速床は䞀瞬で分かる。


石化解陀液が足りない、残っおいるのはあず䞀本
千空は迷わなかった。


「お前だ」


私の手に、冷たい瓶が抌し付けられる。
問い返す暇もなく、光が芖界を呑み蟌んだ。




——目を芚たしたずき、䞖界は止たっおいた。


震える声で、私は呌ぶ。


『千空』


誰からも返事はない。


そこに立っおいたのは、石になった千空だけだった。
埮動だにしない姿を芋お、それでも私は分かっおしたう。


科孊で䞖界を取り戻す男は、䞀番倧事なものを、最埌たで蚈算に入れなかった。


「䜕癟幎埌でもいい」


圌は、確かにそう蚀った。


䞖界が再び動き出す音の䞭で、
私だけが、取り残された。













【 名前を呌ぶより 】





千空は私の名前をあたり呌ばない。
呌ぶ必芁がないからだ。


名前より、圹割や結果のほうが重芁だず、圌は知っおいる。


なのに倜の焚き火の前で、ふいに圌は呟いた


「  生きおおくれお、ありがずな」


名前を呌ばれるより、よほど胞に刺さった。


それは感謝で、安堵で、
きっず圌なりの、最倧限の蚀葉だった。


科孊で蚌明できない感情を、圌はい぀も避けおいた。
効率が悪くお、曖昧で、再珟性がないから。


でもその倜だけは違った。


火の揺れに玛れお、芖線を逞らしながら、
千空の瞳はちゃんず、私を芋おいた。













【 100億%の未来 】




千空は、い぀も未来の話しかしない。


ロケット、文明、人類の行く先。
圌の芖線は、垞に䜕幎も先を芋おいた。


だから私は、どこかで思っおいた。


自分はその未来の䞭にはいない。
千空の隣に立぀のは、もっず倧きな「人類」なのだず。


別れ際、千空は振り返らずに、歩きながら蚀った。


「100億、たた䌚う」


それは感情に任せた玄束じゃない。
圌が導き出した、確かな予枬だった。


科孊者は、起きないこずは口にしない。
可胜性がれロなら、蚀葉にする意味がないから。


私はそのずき初めお、千空の芋おいる未来の䞭に、自分の姿がある気がした。












【 雚の日の蚈算ミス 】




雚が降るず、千空はあたり喋らなくなる。
湿床が䞊がれば火は䞍安定になるし、䜜業効率も萜ちる。


そういう理由を䞊べれば、黙る理由はいくらでも説明できた。


圌女がいなくなった日も、雚が降っおいた。
偶然だず分かっおいる。


倩気ず出来事に因果関係なんおない。
それでも、千空はその日を忘れられなかった。


準備は䞇党だった。
蚈算も確認も、䜕床もやった。


倱敗する可胜性は、ほがれロだったはずだ。


それなのに、結果は違った。


千空は初めお、自分の蚈算に抜けがあったこずを知る。
それは数字でも、理論でもない。


「倱うかもしれない」ずいう感情を、最初から想定しおいなかった。


倱っおから気づく想いは、やり盎しがきかない。
条件を揃えおも、同じ状況は二床ず戻らない。


科孊者にずっお、それは残酷だった。


答えに蟿り着いたずきには、
もう確かめる盞手がいないのだから。


雚音の䞭、千空は墓石に刻たれた名前を芋お、静かに顔を䞊げた。


「 これは雚だ」













【 圓たり前のはずだった 】




千空は、圌女がいなくおも䜜業は進むず思っおいた。


圹割は分担できるし、代わりはいくらでもいる。
そうやっお、ずっずやっおきた。

ある朝、圌女は来なかった。
䜓調を厩したらしい。


心配ではあるが、それだけのこずだず千空は刀断する。


䜜業は予定通り進んだ。
火も起きたし、実隓も成功した。


問題は、䜕もなかったはずだった。


なのに、倕方になっおも萜ち着かない。
確認したはずの手順を、もう䞀床芋盎す。


自分でも理由が分からないたた、無駄な工皋が増えおいく。


倜、千空はようやく気づく。
圌女がいないこずで増えたのは、䜜業じゃない。


「  効率、悪ぃな」


誰に向けた蚀葉でもない。
ただの独り蚀だ。


翌日、圌女が戻っおくる。
『もう倧䞈倫だよ』ず笑っお蚀う。


千空は、い぀も通り頷くだけだった。
それ以䞊の蚀葉は出おこない。


圌はただ知らない、その違和感の正䜓を。
それに名前があるこずを。








今回は圢匏を倉えお曞いおみたした
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