〜鉢屋side〜
庄左ヱ門を見て泣きそうになっていたあなたの下の名前を見るに、何かあったことは違いない。
ただ、あの様子だと私たちがむやみに近づくのも阻まれると思ったのだ
2人には2人のペースがある。
余計なことはしたくなかった
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〜山本side〜
善法寺くんの後ろで顔を青くさせながら正座をする忍たま2人に目を向ける。
彼らはあなたの下の名前を侮辱し、傷つけたのだ
同性の子には妬みと殺意を向けられ、異性の子には軽視され襲われる。
優しさも強さも実力も兼ね備えているのに環境だけが良くないのだ
彼女の実力が無ければもっと大事になっている。
教師なのに彼女を守れない自分が悔しかった
挨拶も程々にくのたま長屋へ向かう。
ただただ、あなたの下の名前のことが心配だった
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夕食を取りに行こうとくのたま長屋を出て食堂に向かう道中。
男の子の声が聞こえるとどうしても手が震える
…あの人たちとは違う、優しい人ばかりだと知っているのに。
体が言うことを聞いてくれなかった
夕食は諦めて自室に戻る
はなから食欲がなかったのであまり苦にはならなかった。
部屋で勉強をしているとおにぎりを持ったシナ先生がいらっしゃった。
そうか、シナ先生は知ってるのか。
そう思うと張り詰めていた力が消えて、腰が抜けた
シナ先生は少し泣きそうな声で私を強く抱き締めた。
伝わってくる体温が優しくて涙が止まらなかった
忍術学園にいる間は生徒は仲間。
そう思っていたのが急に崩れた瞬間、私は疑心暗鬼になってしまったのだ
シナ先生には感謝しかない。
きっと先生がいなかったら、私は壊れていたと思う
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〜不破side〜
朝も昼も夜も、食堂で見ないというのは中々に珍しかった。
少しでも顔が見たかったのだけど…
山本シナ先生が僕に用なんて珍しい。
いつもと違うことが起きているという違和感に、ほんの少しだけ少し胸騒ぎがした













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!