第31話

嫉妬にも満たないその感情
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2025/10/26 08:22 更新

今回の任務は運んでいる密書をとること。

学園に着いた順から順位が決まる
善法寺伊作
じゃあ、2人頼めるかな?
あなた
分かりました

鬱蒼とした夜の森で密書隊を追う。

全員で6人、善法寺先輩が4人を請け負い密書を盗む役分けだ
善法寺伊作
(よし、行くよ!)

矢羽根とともに襲いかかる
うっ…?!
あなた
(まずは1人…って、善法寺先輩はもう2人?!)

善法寺先輩って柔和でほわほわしてる方だと思っていたけど、一つ一つの動きにキレがあって無駄がない
くそ、女のくせに…!
あなた

背後から刀を持った男がきたので、はっとする
うぁ…?!
あなた
(終わった…!善法寺先輩は、)

援護をしようと先輩の方を見るとにこりと笑っていた
善法寺伊作
さすが優勝しただけあるね。想像以上だ
あなた
(いやいや、先輩は私よりはやく終わってたの…?私の倍の人数を、しかも密書もとって?)

もはや恐怖すら湧いてくる実力だ
善法寺伊作
怪我は無い?
あなた
大丈夫です…先輩は大丈夫ですか、
善法寺伊作
僕?
…ふふ、大丈夫だよ、ありがとうね

心配されるのが意外だと言うように驚いた先輩はいつもの柔和な笑顔で笑った。

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

〜不破side〜
善法寺伊作
~!
あなた
~。
不破雷蔵
(そっか、今日が合同任務の日か)

夜遅く、怪我もなく無事に帰ってきた二人を見て安心する。

だけど二人を見ていると胸の辺りが少し苦しかった
不破雷蔵
……?
あなた

あなたの下の名前ちゃんと不意に目が合ったかと思うと、控えめな笑みで手を振られる。
不破雷蔵

慌ててふりかえすと、あなたの下の名前ちゃんは可笑しそうに笑った。
不破雷蔵
…///

彼女の表情1つでこんなにも振り回されるなんて、知らなかった。

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
善法寺伊作
君、そんな風に笑うんだね
あなた
え?

雷蔵くんに手を振ったら、思いの外慌てていたのが可愛らしくてつい笑ってしまった。

……というより、善法寺先輩に笑った顔が見られていたのが恥ずかしい
善法寺伊作
不破は嬉しかったと思うよ。不安だっただろうしね
あなた
雷蔵くんが不安ですか…?何かあったんでしょうか?

余裕があって、優秀な雷蔵くんが不安になる事なんて相当なことなのでは…?

何か出来ることがしたい。

…はやく雷蔵くんの所に行きたい
善法寺伊作
あはは!これは不破も大変だなぁ
あなた
??

善法寺先輩は可笑しそうに笑う
善法寺伊作
彼は君に嫉妬してるんじゃないかな?
あなた
えぇ、そんなことないと思いますど…

雷蔵くんが負の感情を抱くイメージがつかないし、何より私が誰と居ようと構わないだろう。

善法寺伊作
ふふ、ほらはやく行ってあげなよ。報告は僕だけで十分だからさ
あなた
いや、でも
善法寺伊作
はいはい、行った行った
あなた
わ、

善法寺先輩は背中を押して有無を言わせぬ笑顔で笑った。
あなた
(うぅ…仕方ない、ここはお言葉に甘えて雷蔵くんのところに行こう)

先輩に感謝を述べてから、私は雷蔵くんの元へ急いだ

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