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第66話

読み切り『ボクの夢』
2,808
2025/07/07 13:04 更新
※ifストーリーです。そして結婚します。大丈夫な方はどうぞ☺️
あの日から2年、怪獣がこの世からいなくなり平和な毎日を過ごしている。
そんな平和な今日は龍寧祭りの日だ。
あなた
弦くーん!そこの太鼓運んどいてくれない?
鳴海 弦
ん、この2つか?
あなた
うん!お願い!
鳴海 弦
りょーかい
巫女
宮司様!今お時間よろしいでしょうか!
あなた
今行く!
あなたはなんとかボクの斬撃から生き延び、今は龍寧神社の宮司をしている。
なぜあなたが宮司をしているのか。
それはことが落ち着いてからの龍寧神社周辺の治安にあった。
ことが落ち着いてからの龍寧神社周辺の治安は最悪だった。
ま、無理はない。
だってあの災害のもとをたどれば龍寧神社にありつくのだから。
毎日ラクガキやゴミのポイ捨て、酷い時には放火まであった。
そんな治安を回復させたのはあなただった。
言わばあなたも一番の被害者だ。
この龍寧神社を見捨てることだって容易に出来たはずだ。
でも彼女はしなかった。
理由は龍寧神社に埋められている隊員のため。
あなたは彼らの死を後世に語り継ぐ必要がある。こんな酷い扱いを受けていい訳がないと言った。
だから一番の被害者であるあなたが宮司という立場に立つことで治安の回復を狙ったのだ。
結果は今の龍寧神社を見たらわかるだろう。
賑やかに祭りの準備を進める神社の人や地域の人。
鳴海 弦
…やっぱり凄いな、アイツ
そんな事を思いながら太鼓を運ぼうとしたとき、ある人影がボクに近づいてきた。
市川 レノ
弦さん、お久しぶりです
市川 レノ
姉さんいます?
鳴海 弦
おーレノか、久しぶりだな
鳴海 弦
あなたはここにはいないぞ
鳴海 弦
屋台の方に向かったからそっちだとは思うが…
鳴海 弦
ボクもこの太鼓を運ばないといけなくてな
鳴海 弦
そのうちここに戻ってくると思うからここで待ってろ
鳴海 弦
ついでに呼んでくる
市川 レノ
そうなんですね、なら俺も太鼓運ぶの手伝いますよ
市川 レノ
すぐに帰る予定もないですし
鳴海 弦
そうか、なら頼む
レノを連れて太鼓を舞台の上へ運んだ。
鳴海 弦
今日は他に誰か来るのか?
市川 レノ
はい、もうすぐしたら先輩と四ノ宮が来ます
鳴海 弦
アイツらか…
騒がしいメンツだな。
舞台の前でレノと少し雑談しているとあなたが全速力でこちらに向かってきていることに気づいた。
鳴海 弦
…元気なやつ
あなた
レノー!!!
市川 レノ
うおっ!!
あなたはレノに飛びつき、頭をわしゃわしゃと撫でる。
あなた
久しぶり〜!会いたかったよー!
市川 レノ
ちょ、姉さん、こんなところでやめてくださいよ!
あなた
ごめんごめん、嬉しくてつい…
あなた
元気にしてた?おばあちゃんも元気?
市川 レノ
はい、俺は特に大きな病気とかもなく健康ですよ
市川 レノ
おばあちゃんは…あまり体調は良くないです…
あなた
!?…そっか、そのうち私も会いに行かないとね!
市川 レノ
そうですね、その方がいいと思います
2人の話をしばらく聞いていると賑やかな声が聞こえてきた。
鳴海 弦
もうそんな時間か
あなた
ほんとだ!?お客さん来てる!
あなた
じゃあ私はここで失礼するね!神楽しないとだから!
そう言うとあなたは嵐のように去って行った。
レノもタイミング良くバカ弟子達が来たみたいで早々にこの場を去った。
鳴海 弦
よし…神楽の最前取りに行くかー
ボクは半袖半ズボンと雰囲気に合ってない服装なのを気にせずにど真ん中の最前を陣取り猫天堂のスにゃブラを始めた。
神楽も終わり、祭りも終盤を迎えていた。
そういえば今年は花火があるとか言ってたような…
鳴海 弦
ひとりで見る花火って何気に初じゃないか…?
最初はワクワクした。
静かで1人の空間になるのだから嫌な訳がない。
むしろボクの好きな空間だろう。
でも…
鳴海 弦
あなたが隣りにいない花火は嫌だ。
そう思っていた。
毎年違う花火とはいえ、練習の後、あの屋上で見た花火は凄く綺麗だった。
鳴海 弦
もうそんなことも出来ないんだな…
防衛隊。ボクを初めて認めて貰えた場所。
そしてあなたに、第1部隊のみんなに会えた場所でもある。
決して楽なものではなかったが、あの時代のボクは1番輝いていた。
いや、違う。みんながボクを支えてくれてたんだ。
そんなことを今更気づくなんてな。
鳴海 弦
…寂しいな
鳴海 弦
今更呼んだって、後5分で集まる訳でもないしな…
なんてスマホをいじいじしていたら、聞き馴染みのある声が耳を貫いた。
あなた
あ!いたいた!
あなただった。
鳴海 弦
ん?あなたか
鳴海 弦
どうした?もう神社のこと終わったのか?
あなた
バカ!花火あるのに終わった訳ないでしょ!
あなたはそう言うとボクの手を掴み、走り出した。
あなた
行くよ!有明りんかい基地の屋上に!
鳴海 弦
!?
ボクは理解が追いつく前にあなたに引っ張られ、龍寧神社を離れた。
あなたと全速力で有明りんかい基地に向かう。
今気づいたがあなたも神楽終わりで急いでいたのか半袖半ズボンだった。
鳴海 弦
え…てかそれボクのガンドムTシャツじゃないか!?
あなた
あ、気づかれた…?
あなた
時間が無くて慌てて出したのがこれだったの!
あなた
新しいの買うから許して!
謝りながら走るあなた。
可愛いので許す。
鳴海 弦
別に謝ることじゃない
鳴海 弦
新しいのも別にいらん
鳴海 弦
それがいい
あなた
ん???
あなた
これ"で"いいんじゃなくて…
これ"が"いいの…?
鳴海 弦
あなた
なんか言って!?
そんなこんなで着いた有明りんかい基地。
久しぶりに来た基地はどこか懐かしく感じる。
あなた
懐かしいな〜
鳴海 弦
そうだな
怪獣が消えてから沢山の防衛隊基地が打ちこわしになり、そこの跡地は学校や住宅街へと姿を変えた。
だが、有明りんかい基地は第1部隊の基地であったのもあり打ちこわしにならず、防衛隊の歴史を飾る言わば博物館になっていた。
歴代の識別怪獣兵器に専用武器。
もちろんボクの銃剣、あなたの弓と薙刀もあるぞ。
最近の社会見学や遠足ではここを訪れるのがマストになっているほどだ。
あなた
今スーツ着たらどれくらい戦力だせるかな?
鳴海 弦
うーん、70出たらいいぐらいじゃないか?
あなた
70!?高くない?50くらいかなって思ってたけど…
鳴海 弦
嘘つけ
鳴海 弦
お前なら70なんて余裕だろう
あなた
そんな簡単に言わないでくださいー
あなた
私は弦くんほどの強さはないんですー
鳴海 弦
それも嘘だな
鳴海 弦
お前を1番近くで見てきたボクが言うんだから間違いない!
鳴海 弦
あなたは強い!
あなた
んふふ笑そう言ってもらえて嬉しいよ笑
こんな感じの思い出話をしながら屋上に向かう。
屋上に近づくにつれて食べ物の匂いが濃くなってくる。
鳴海 弦
他に誰か居るのか?
あなた
…まぁなんとなく弦くんなら察しがつくんじゃない?
そう言い、あなたは屋上への扉を開けた。
鳴海 弦
!?
伊丹 啓司
やっと来たか
長谷川 エイジ
おーあなた、お前ら遅かったな
東雲 りん
鳴海隊長、待ってましたよ
そこには第1部隊の隊員が勢ぞろいしていた。
ついでに伊丹長官も。
鳴海 弦
な、なんでお前らがここに!?
あなた
それは私が頼んだの!
あなた
たまにはこういうのも悪くないでしょ?
鳴海 弦
…まー、確かに悪くはないな
あなた
ほら!早く焼き鳥たべよ!
そう言うとあなたは焼き鳥を受け取りに東雲のところに向かった。
ボクは辺りを見回し、誰も陣取っていないレジャーシートを見つけ、そこに腰を下ろした。
すると長谷川が近づいてきて声を掛けてきた。
長谷川 エイジ
2人揃って半袖半ズボンなんだな
鳴海 弦
…まぁそうだな
鳴海 弦
色々準備で浴衣どころじゃなかったんだ
長谷川 エイジ
本当か?少なくとも俺から見て鳴海は、めんどくさかった、もしくは気にしていなかったのどちらかに見えるがな
鳴海 弦
長谷川 エイジ
ほー、これは図星だな笑
鳴海 弦
一旦黙れ
長谷川 エイジ
はいはい笑
相変わらずワガママなやつだな笑
長谷川 エイジ
でもまぁ元気そうなみんなを見れて安心した
長谷川 エイジ
ありがとう
長谷川 エイジ
またこうやって集めてくれよ、鳴海。
鳴海 弦
集めたのはボクじゃない
鳴海 弦
感謝ならあなたに伝えてくれ
鳴海 弦
ま、次はボクが集めてやらんこともないがな
長谷川 エイジ
ふっ笑そうだな、あなたにも伝えておくよ
長谷川 エイジ
じゃあな
そう言うと長谷川は伊丹長官の元に戻った。
鳴海 弦
…たまには呼ぶか?
鳴海 弦
鳴海 弦
いや、キャラじゃないな
なんてことを考えていたらあなたが焼き鳥を手に帰ってきた。
あなた
なーに話してたの?
鳴海 弦
そんな大したこと話してないぞ
鳴海 弦
ボクたちが半袖半ズボンなのをイジりに来ただけだ
あなた
んふっ笑なにそれー笑
鳴海 弦
だから言っただろ?大したことないって
あなた
でもそんな何気ない会話が出来るのも怪獣が居なくなったからだと思うとなんか嬉しいよね!
あなた
頑張った甲斐が有るというかさ…
確かに平和が続くのはいい事だ。
でも、ボクはボクの花のある時代を防衛隊に費やした。
だからこそ…
鳴海 弦
…ボクは、少し寂しいな
あなた
寂しい…?
鳴海 弦
この2年間が楽しくなかった訳じゃない
鳴海 弦
でも、ほらボクには怪獣討伐にしか取り柄がなかったじゃないか
鳴海 弦
それがない今は何をしたらいいかわからなくてな…
あなた
あなた
…そうだよね
あなた
実はさ、知ってたんだよね
あなた
弦くんが今を全力で楽しめてないこと
鳴海 弦
!?
あなた
だからさ、一緒にやりたいこと探そうよ!
あなた
勉強でもスポーツでもゲームでも!
あなた
私は全力でサポートする!
あなた
だって私はあの鳴海隊長の専属サポーターであり、彼女なんだから!
あなたは自信満々の笑顔でボクに手を伸ばしてきた。
ボクが今を楽しめてないことを指摘されたことから、彼女はボクじゃ見れないところを見ているのを改めて実感する。
彼女の提案は言い換えるとおそらくチャレンジしようという意味だろう。
チャレンジするということは同時にリスクを負う。
しかも恋人とはいえ他人のリスクを一緒に背負うのはそう簡単なことではない。
でもあなたはボクのためにそのリスクも一緒に背負おうとしてくれる。
あー…
鳴海 弦
結婚したい
あなた
え…?
鳴海 弦
ん?
あれ?
あなた
けっ…結婚…?
鳴海 弦
ブワッ///
口に出てた!?
鳴海 弦
す、すまん!!!
鳴海 弦
わ、忘れてくれ!!!///
あなた
だあー!!!喋らなくなったし!!!
なんだよ結婚したいって!!!プロポーズ下手すぎるにも程があるだろう!!!!
何やってんだ!!ボク!!!
鳴海 弦
えーと…だからだな…
あなた
…いいよ
鳴海 弦
え…?
あなた
…結婚しよっか!ニコッ
鳴海 弦
…はぁ!?




















彼女がそう言ったとたん花火が上がった。



















あなた
お!花火だ!
鳴海 弦
い、いいのか…?
花火より自分の心臓の音がうるさい。
鳴海 弦
ボクは…きっとお前に迷惑をかける
鳴海 弦
それでもッ((
あなた
なーに今更そんなこと言ってるの?
あなた
迷惑ならとっくにかけられてるよ
あなた
防衛隊時代、誰があなたの部屋を掃除してたとお思いで???
鳴海 弦
あっ…え…それは…
鳴海 弦
鳴海 弦
すまん
あなた
んふふ笑
あなた
そういうところも含めて私は弦くんが好きなの
あなた
だからさ…
すると彼女は左手の薬指を指してこう言った。
あなた
私も弦くんと同じ苗字にしたいな。ニコッ
鳴海 弦
!?
あなた
弦くん、私と…
鳴海 弦
ま、待て!ボクから言わせてくれ!
鳴海 弦
こんなかっこ悪いプロポーズがあっていい訳がない!!
あなた
わかったよwどうぞ!





















汗ばみ震える身体を抑えて、ボクは告白をした。
鳴海 弦
あなた…ボクと結婚してください
あなた
はい、よろしくお願いします!ニコッ
あなたの返事と一緒に最後の大きな花火が上がった。
鳴海 弦
結局、ゆっくり見れなかったな笑
あなた
そうだね笑
2人で何も無い夜空を見上げる。
鳴海 弦
…あなた、1つ聞いてもいいか?
あなた
んー?なに?
鳴海 弦
お前は今どこを見てる?
あなた
懐かしい質問だね!
あなた
あなた
…ちょっと待って、恥ずかしいこと言わせようとしてない?
鳴海 弦
ん?なんのことかさっぱりだな
まぁもちろん嘘だが。
あなた
あなた
私は…弦くんしか見てない…よ…?///
顔を赤くしながら欲しい言葉をくれる彼女、
いや妻はやっぱり可愛い。
鳴海 弦
ありがとう
鳴海 弦
ボクもお前しか見てないから安心しろ
鳴海 弦
愛してるぞあなた
あなた
やっぱりずるい男だよね、弦くんって
鳴海 弦
そんなこととっくに知ってただろう?
あなた
はぁ…私も愛してるよ、弦くん
鳴海 弦
ふっ笑そう来ないとな笑






















𝑭𝒊𝒏.
皆様お久しぶりです。作者です。
まず、6月の頭頃にコメントくれた方コメント返せなくてすみません🙇‍♀️💦
コメント返そうと思ったら何故か見れなくなっていて、このタイミングになってしまったこと本当にすみません😭
中身は見させて頂きました!この読み切りを作るための重い腰をあげさせてくれたコメントでもあったので本当に感謝してます。🥰
感想もとても嬉しかったです!ありがとうございました!
改めて、読み切り読んでいただきありがとうございました。
日にちがだいぶ空いてたので口調迷子になってるところもあると思いますが楽しんでもらえたら嬉しいです😘
このお話がifストーリーなのが苦しいですが、少しでも2人幸せになってくれたらの一心で書きました。
おそらくこれが最後の更新になると思います。
この作品に出会っていただきありがとうございました。
また縁があればお会いしましょう!






























てか、あと1話で原作終わるの辛すぎるんですけど?

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