右手視点
聞き込み調査後、私達は普段は家で待っているはずのの千トを逆に待っていた
そもそも千トはあまり外に出ませんし…
しばらく2人して心配に明け暮れていると
「ガチャ」
千トが帰ってくる音がした
その、音を聞いた瞬間安心感がスっと舞い降りてくる
私は心配に先走り一目散に千トに問う
それはまるで普段と同じなのに
サッと向けられた薄情な目
それは、また嫌いな人を見るような視線で
大好きな”千ト”にその視線を向けられた事だけでスっと血の気が下がる
手の震えが止まらない。
ずっと放置してしまったから?
利用しようとしてた事が分かったから?
どちらにしても何故”急”に?
左手もいつもとの異変を察したのかグッと真剣な表情で千トを見ている
千トは一瞬何か動揺した後
思いっきり叫んだ。
そして、目を細め虫ケラを見るような目で我々を見つめる
千トは高らかに笑っている。
様子がおかしい
ヒュッ
心臓が縮まる感じがする
千ト、何故そんな事を言うのですか……?
嘘だと言ってください……。
私は何をしてしまったのですか?
こうして最後は私達の名前を呼ぶことなく自分の部屋に行ってしまった
この時私は気づかなかった。
うっすら光っていた涙と
嘘まみれの言葉に













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。