第36話

遊園地⑧

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2018/08/27 13:05

亜嵐

隼、話がある。

隼

え、なんすか？珍しい

亜嵐

…杏奈ちゃんのことなんだけど、

隼

何か、俺、悪いことしました？

亜嵐

本気で好きなの？本気じゃないならわかれ

言い終わる前に隼に言葉を切られた

隼

本気じゃないから、別れるんですか？

亜嵐

…ごめん急に。でも今までのことがあるし

隼

過去の話ですよ。もう、いいですか？

亜嵐

ちょっと、まって。本気か、本気じゃないかだけ、
教えてくれてもいいんじゃないの

隼

ネチネチ言うのも嫌ですけど、
本気だからなにとか本気じゃないからなにとか、
関係あります？僕は、いま、付き合ってるんですよ。杏奈と。

亜嵐

…もう、ヤったの？

隼

…はい。





そっかぁー。







ここまで言ったら、もういいか。

隼

もう、いいですよね。

亜嵐

うん。ほんと、ごめん。

隼

はぁ、






隼はため息をついた

隼

でも、ほんとに、初めてあっちから言ってきてくれて。
いっつも、僕からだったんですよね。なにもかも、初めてで。

亜嵐

はやと…

隼

別れませんよ。…亜嵐くん、僕も謝ります。
必死になって、言い過ぎました。ごめんなさい。

亜嵐

いや、いいよ！俺こそごめん！
これからも、仲良くしようね！







結局、本気で、恋愛対象として好きなのかとか


重要なことは聞けなかったな。

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第37話遊園地⑨

ｿﾙﾄｻﾝ

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。