第7話 「 カフェにて 」
中に入ると、外装とは世界観が変わり、
レトロチックな内装だった。
2人とも目をキラキラと輝かせた。
目の前には、パフェやパンケーキ、お餅やアイスクリームがずらっと並んでいる。
匂いの時点でほっぺたが落っこちちゃいそう……
両手にフォーク握りしめた小衣は、
口からよだれが出ていた。
省略 ごまん!!
小衣は、満足そうに腹を抑えながら言った。
右手にはアイスクリーム、
左手にはフォークを持ってむしゃむしゃ食べながら言った。
私の周りにあった、りんご系統の食品を指さしながら言う小衣。
りんごジュースを飲もうとすると、
もう氷しか残っていなかった。
小衣から、ガラスのコップを受け取った。
行く前に、パンケーキを大きく口に含んだ。
真っ直ぐ行って左に曲がった所に、
ドリンクバーの看板があることに気づいた。
ガヤガヤガヤガヤ
なんてことを考えながら左の角を曲がろうとした。
すると_______
ドン!!!!!
誰かとぶつかってしまった。
ただ、ぶつかって転けるならよかった。
でも、
ぶつかった人が私に覆い被さるように倒れてきた。
でも、そのぶつかったお相手は、
まさか、まさかの……
パッと、懐かしい匂いと共に顔を上げた彼は、
まぎれもない、ユーダイさんだった……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!