第45話

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2024/08/19 11:58 更新
学校帰りの車の中、
「会いたいな」と送ってから数秒後…少し冷静になった。

ジョングク
ジョングク
だめだ、だめだ、
すぐに"送信取り消し"を押した。

こんな時間に会いたいなんて送ってもテヒョンくんが困るだけだ、

冷静になれ、ジョングク。



ギアをバックに入れてコンビニを出て再び走り出し
数分で家へと到着した。
シートベルトを外して助手席に置いてあるリュックを片方の肩にかけて扉を開く。

すると小さな子供たちの遊ぶボールが先生の足元にちょうど転がってきた。

ジョングク
ジョングク
はい、どうぞ

「ありがとう、ぐぅちゃん!」

ジョングク
ジョングク
いーえ、車には気をつけるんだよ

「はーーい!また遊ぼうね〜」

休みの日に外をランニングしていたら顔見知りになった小学生の子供たち。

なぜかぐぅちゃん、と可愛いあだ名を付けてくれた。
ジョングク
ジョングク
またね
少し遠くにいる子供たちの母親数名にに頭を下げて子供たちには手を振って見送った。



そして階段を一段一段ゆっくり登っていく、

夕日が沈みかけていた。



全ての階段を登り終えてふっと一息。

すると1人の影が夕日によってこちら側へ伸びてくる。
ジョングク
ジョングク
( だれだろ、宅配?)
逆光でなかなか捉えられない。

仕方なく自分の玄関の前まで歩み寄り、宅配業者であろう男性に頭を下げた。


テヒョン
テヒョン
僕だよ
ジョングク
ジョングク
わぁテヒョンくん!?
ジョングク
ジョングク
なんでここに!?
テヒョン
テヒョン
会いたいって言ったの先生の方
ジョングク
ジョングク
あぁ、見られちゃってたのね

恥ずかしそうな横顔で鍵を開けている先生。

ジョングク
ジョングク
もしかして待たせちゃったかな?
テヒョン
テヒョン
ううん、ちょうど今きたとこ
ジョングク
ジョングク
来てくれて嬉しい、ジュースでも飲んで行く?
テヒョン
テヒョン
うん飲む、喉乾いた
ジョングク
ジョングク
どうぞ入って

_______

部屋の中はクーラーが効いていてとても涼しかった。
クーラーの風に揺られている洗濯物がいい香り。



そして先生が用意してくれたオレンジジュースを一気に飲み干す。

テヒョン
テヒョン
そういえばさ何でLINE消したの?
テヒョンの率直な質問に飲んでいた水を吹き出しそうになった。
ジョングク
ジョングク
ふふ、それ聞く?
テヒョン
テヒョン
だって気になるもん、
テヒョン
テヒョン
ちょうどLINE来た時ジミンからも電話きたの、それで電話終わって見たらもう消えてた
ジョングク
ジョングク
ごめんね
照れくさそうにバムのご飯を準備していた。
テヒョン
テヒョン
ねぇ、何で消したの?
もぉ〜と呆れ顔の先生。

足元にずっといるバムにご飯をやって手を洗いながらテヒョンの質問に答える。
ジョングク
ジョングク
例えばだけど、大人になるとね自分が言う一言でこの先どんな事が起きるんだろうって変に推測してしまうんだよ
テヒョン
テヒョン
ふーん、大人って大変
ジョングク
ジョングク
素直に生きるって簡単なようで難しいよね

先生は優しく笑ってオレンジジュースのおかわりをついでくれた。
ジョングク
ジョングク
でも来てくれて本当嬉しかったよ、これ飲んだら送って行くから
テヒョン
テヒョン
え、僕まだ帰らないよ?
ジョングク
ジョングク
だめだよ?親御さん心配するでしょ
テヒョン
テヒョン
大丈夫だよ、だって僕花火大会行ってくるって言ったから

ちょうどこの日は花火大会が開催される日だった。

ジョングク
ジョングク
そういえば今日か
テヒョン
テヒョン
だから一緒花火見よ?
ジョングク
ジョングク
うん、もちろん
顔を見合わせてニコッと笑い合った。
まだ一緒にいられる、それが分かった途端心から嬉しい気持ちが溢れ出す。

テヒョン
テヒョン
キスしてほしいな
ジョングク
ジョングク
嫌って言ったら?ふふ
テヒョン
テヒョン
悲しむ…
ジョングク
ジョングク
じゃ、一生悲しませる事はないよ
テヒョン
テヒョン
うん //

ちゅっ ///



大人になると余計な考えが邪魔して言いたい事も言えない時ってよくある。

もしこう言ったら、あの人が言ったあの一言ってどんな意味で言ったのかな?って深く考え過ぎてしまったり。

実際言ってしまった一言に後悔する事だってある。


でも僕は今日「会いたい」の一言を言えてよかった。

時間を考えたら迷惑かな、とかいい大人が高校生の子に会いたいなんて気持ち悪いかな…とか。

考えたらキリがなくて消してしまったLINEだったけど、テヒョンくんに届いていてよかった、


だって…

テヒョン
テヒョン
先生大好きっ
ジョングク
ジョングク
うん、先生も

ちゅっ ///

今こうして幸せな時間を過ごせているから。




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