疲れた、もう散々だ
そんなことを思う様になったのはつい最近だった
timeleszに入って周りの目を気にする事が増えて
世間から言われる言葉は決して暖かいことだけじゃなくて、精神的に疲れていた
精神がやられたら体もやられるわけである日のダンスレッスン後動けなくなった体で誰もいないレッスン室中、ふと呟いた
そんな言葉は悲しげなレッスン室の寒い温度に溶けていった
もういっそ、全部投げ出せたらな…
知らない内に隣に風磨くんが居た
そんな事言わないでください、と言えなかったのは俺も同じ事を思っていたからだろう
全部全部投げ出して、誰も俺の事を知らない場所に行きたい
きっと彼が名前を呼ばなかったのは今から俺が俺自身を捨てるからだろう
手を取り合った俺たちはレッスン室を後にして、俺はtimeleszの橋本将生である事を辞めた、同時に、橋本将生を辞めた
きっと彼も同じだ
2人で居た、レッスン室の夜に全部全部閉じ込めて来た
これからは、明けない夜がある事を願って
少しでもこの世界と痛み無くお別れできるように












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。