6月22日 (水)
そういえば、この街にも慣れてもらわないとだよな。
もしかしたら、記憶の欠片に何か触れられるものが
あるかもしれないし。
というわけで放課後。
僕は朱莉と一緒に商店街を散策していた。
・・・事故の夜以来1週間ぶりにこの商店街に来る。
2380何年かに、東京都の区の大合併が行われた。
東京都は23区から17区に減少し、それに伴い大きく
人口が増えたり減ったりした。
何故こんなことをしたのかはマスコミにも明かされず、
政府上層部のみが知る形となった。
とは言え特に不便な点はなかったため、
そこまで気にされずこの事件は社会からフェードアウトすることになったのだが。
僕と朱莉はそのクレープ屋さんの店内に入り、
メニューを見ようとする。
驚いた。
五月雨さんがバイトしてるのは知っていたけど、
まさかここだっとは。
五月雨さんはぶんぶんと手を振る。
すると、奥から人が出てきて
五月雨さんにチョップをする。
そういうと、ぷんすかしながら彼女は
店の奥の方に行ってしまった。
いや、そんなことはどうでも良い。
赤羽悠馬。
僕の唯一の中学生時代からの友達であり、親友。
それ以外に関係説を説明する単語が思いつかないため、彼についての説明はこれで終わりとしよう。
今の朱莉ともっと仲良くなるために、自分の意見ばかり押し通さずに、朱莉自身の意見も聞かないと・・・。
朱莉が選んでいたのは・・・小さな、お餅。
ピンクとか緑とか黄色とか、いろんな色があるやつ。
ぷすっ
やっぱり、朱莉は可愛い。

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!