第12話

27
2025/07/08 11:49 更新
私の心臓が激しく脈打つ
吐きそうなくらいだ
友梨
友梨
久しぶりだね、小百合…
小百合
小百合
ゆ、、り、、
半年ぶりに聞くその声に反応し顔が熱くなる
初めて恋をした日と全く変わらぬ姿で微笑む彼女から今すぐにでも逃げたいと感じてしまう
小百合
小百合
あ、あの、、わた、し
呼吸が上手くできない、話し方が分からない子供のように全く言葉が出てこない
そんな私に友梨が近寄ってくる
小百合
小百合
や、やめ、、て、こな、いで、!
次の瞬間私の体は温かい体温に包まれた
私の大好きで大嫌いなあの子の髪の香りが私の脳内を満たす
友梨
友梨
ごめんね、小百合。私ね、小百合に会いに行けなかった
この人は何を言っているのだろう
其れは私が言わなければならない言葉だ
嘘をついててごめん。謝れなくてごめん。好きでごめん。弱くてごめん。自分勝手でごめん。
私の罪なんていくらでも出てくる。
それなのに何故、彼女が謝っているのだろう
友梨
友梨
小百合の想い小百合じゃない人から聞いちゃった。
それなのに向き合えなかった。
いっぱい傷つけちゃった。
大事な時に傍に居られなかった。
そう一息に言うと彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちる
小百合
小百合
友梨、私の方こそ、本当にごめんなさい。ずっとね、嘘ついてた。私、本当はあなたの友達じゃない
友梨が真剣な眼差しで私を見つめる
小百合
小百合
私ね、ずっと友梨が好きだった。
初めて会った日から
友達なんかになりたくなかったんだ
友梨はこんな私のことをどう思うだろう。
そう考えただけで震えが止まらない。
顔を見ることが出来ない
友梨
友梨
小百合…
きっと小百合の好きは私の小百合に対する好きじゃないんだよね?
小百合
小百合
そうだよ、私たちに交わる想いは無い
私の気持ちはもっと
歪んでる
ようやく本当のことを彼女に打ち明けられスッキリした気持ちとこれで最後なんだという気持ちが入り乱れる
友梨
友梨
そっか、小百合の声で聞けてよかった。
その気持ちに応えるのは難しい
けど、私の中の1番はいつだって、小百合だよ
友梨の言葉に救われる自分がいる。
恋心を否定されなかった安堵と、1番だと言って貰えた喜びで私の頭はいっぱいだった

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