警察官の中に、飛び込んだ。
勿論、捕まった。
何万人と、命を奪ってきてるから。
主人公は、今を生きている君だ。
さっき、未来を見たんだよ。
生きること、それは、死ぬほど苦しい。
勘違いするな。馬鹿共。
死ぬ選択肢は、弱くない。
いじめ、環境、気分、その全て。
私は全てを知っている。
でも、本当の意味で人間になれたことはない。
何度でも、生まれ変わろう。
それは、私だけの特権で、私だけの生きる価値だ。
言葉は発しない。
だけど、私が言いたかった言葉の返信は、容易に想像ができてしまう
手首を掴まれ、痛かった。
聞いたこともあるかもしれない罵声だけ、耳に届いては来なかった。
私も君と同じ運命、君より逃げているからだ。
そして、ふと、私は吸血鬼として生きる。
その刹那には、周りの警察官はフラついて。
私を解放せざる負えないんだ。
立ち上がって、見つめよう。
その生き方を。その信念を。
私は、憎まれるべき鬼の子だ。
まだ、望みを叶えてくれるなら。
首を切った。
自分の弱点、よく知っている。
首からの出血は、太陽の光よりも痛い。
ぶっちゃけるとね、太陽光って思った以上に耐えられるんだよ。
一週間くらいなら。
でも、首の出血は、私でも無理だ。
助かる道は、何もない。
手が震えている。
瞳も揺れている。
それが、生きてる証。
その恐怖、羨ましい。
消えた。
跡形もなく。
間違いなく、その瞬間に、目の前から、消えたのだ。
チャイムが鳴った。
午後の授業が終わりを告げて、また新しい時間割が目に飛び込んでくる。
嫌な授業だなぁ.....明日は道徳があるらしい。
あはは。
人間だからなぁ....必要かな。
机の上には、新しい自由帳。
やっと、完結まで書けた、最初で最後の物語。
授業は何も聞いてなかったけど、それもいいかな。
読んだ読者の方には大変申し訳無いが、最終話は、とても短いものになるよ。
だって、書きたくないんだもん。
気分じゃないし、愛されるべき鬼の子が、本当はなんて思ってたかなんてよく分からない。
だから、私の想像でしか完結できないんだ。
それでも、書くと決めたのは、君に頼まれちゃったから。
死ぬ選択肢は、まだ見つかってない。
楽しく生きて、楽しく向かう。
好きなことだけ、頑張ればいい。
そうだろう?
ファンア。
なんだ。ただの授業のプリントか。
それも、答え付きだった。
日付は.....ん?2094年 ...去年のだ。
誰からだろう。
って、聞こうと思ったら教師いないじゃん。
思わず、声を上げて笑った。
君らしい。
やっぱ、完結はもう少し長めに書いたほうがいいよなぁ....。
もう少し、本を読まないと。
伝説上の吸血鬼。
だけど、それを知るのはたった数十人。
関わった全ての人間は、多分、救われてる。
んじゃ。
みんなで答えを訂正しないとな。
係じゃないんだけど、それも仕方ないか。
私は、物語を書こう。
少し美化して、永遠と。
この物語は、この最終話は、大好きになる。
書きたくないけど、書いてみたい。
拝啓、死にたがりの君へ告ぐ。
何してるの?
本当に。
馬鹿みたいだよ。
ほんと.......ばかみたい......
"生きてて良かった。 ファンア"
fin











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。