第13話

【番外編】期待しないように
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2026/07/28 07:00 更新
📱視点
りもこん
じゃあ 、俺先に寝るから……
りもこん
おやすみ
かざね
ん、おやすみ〜
そう言ってベッドに横になるとすぐに眠気が襲ってくる

俺はあっという間に眠りに入った
りもこん
ねぇねぇ、おとーさん、おかーさん…
母
ごめんね、今忙しいから後にしてね
父
悪いな…もう少し待ってくれ
りもこん
…うん
物心ついた時から、1人だった

両親はいつも忙しそうにしていて、構ってくれることは少なかった
りもこん
ねぇ!おかーさんきょうさ!学校で…
母
ごめんね、また後で……
りもこん
おとーさん!テストで100……
父
今は忙しいんだ、後にしてくれ…
いつもそうだった

「ごめんね」「忙しい」「後にして」

いつも、いつでも、そうだった

だから、期待しなくなっていた

反応を貰えると期待するから悲しい、なら最初から貰えると思わなければ…

悲しい思いもすることもない


この時から既に魔法の才能は開花していて、上級クラスに入ることは難しいことではなかった

そして、歴代最年しかも最短で上級クラスに入った

まだ7歳のときのことだった

その頃から、「1000年に1度の大天才」と呼ばれ始めた

同じクラスの同級生からは疎まれ、近寄ってくるのは才能に興味を持って、利用しようとしてくる大人達だけ
モブ1
なんだよ…ちょっと魔法ができるからって
モブ2
歳誤魔化してんじゃないの?
りもこん
…(聞こえてるし)
でも聞こえないフリをした

どうせ関わったって無駄だから、

こういうヤツらは変わらないから

期待するだけ無駄
大人
ねぇ、ちょっと魔力をくれないかな?
りもこん
なんで?
大人
色々調べて見たいんだ、君の魔力はすごい!
りもこん
…うん、わかった






りもこん
……(またダメだった)
子供だからと油断して誘拐しようとした大人を魔法で制圧するのは難しいことではなかった
りもこん
…同じだね、お前もほかの大人とかわらない
期待するだけ無駄



無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄



りもこん
誰もおれを見てくれない






りもこん
こんなことなら…才能なんて欲しくなかった





そんな時だった、

2人に出会ったのは

僅か8歳にして上級クラスに上り詰めた天才
ふうはや
お!同い年じゃん!!
しゅうと
みんな年上ばっかでこわかったんだよね…
りもこん
…よろしくね
この2人となら仲良くなれる気がする

この2人になら期待してもいい気がする

魔法の才能ではなく、素の自分を見てくれると

そう思った



でもそんな幸せもある日突然終わりを迎えた
モブ1
大変大変!
モブ2
どうしたの?
モブ1
風魔法科のふうはやくん、誘拐されちゃったんだって!
モブ2
え!!やばいじゃん
りもこん
え、?
聞き間違いかと思った

そんなことないって、ただの噂だって

でも本当だった
しゅうと
…ケホッ…ケホッ…
しゅうと
ごめん、俺も探し行きたいけど……昨日から体調悪くて…… 
りもこん
…大丈夫……しっかり治せよ、…
探しても

探しても

探しても






見つからなかった




1日

2日

3日

4日

時間だけが経っていった
りもこん
…ッ何が「1000年に1度の大天才」だよ!
りもこん
友達1人見つけ出せないなんて……
りもこん
くそッ…
悔しさと無力さを思い知らされた

俺はあいつを見つけるために、一体何ができる?





ようやく見つけた時にはもう既に手遅れで




どうしようもなくて




『殺す』以外の選択肢が見つからなくて、













りもこん
…待ってるから
今の俺にできること



それは……



約束を、守り通すこと






りもこん
……んん
目が覚める
りもこん
随分と昔の夢を見た気がする……
ぼんやりと夢を思い出そうとして、やめた

昔の記憶なんて、どうせろくなもんじゃない

ベッドから起き上がってカーテンを開けると朝の日差しが差し込む



眩しくて目を細める







さて…今日はどんな1日になるかな

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