📱視点
そう言ってベッドに横になるとすぐに眠気が襲ってくる
俺はあっという間に眠りに入った
物心ついた時から、1人だった
両親はいつも忙しそうにしていて、構ってくれることは少なかった
いつもそうだった
「ごめんね」「忙しい」「後にして」
いつも、いつでも、そうだった
だから、期待しなくなっていた
反応を貰えると期待するから悲しい、なら最初から貰えると思わなければ…
悲しい思いもすることもない
この時から既に魔法の才能は開花していて、上級クラスに入ることは難しいことではなかった
そして、歴代最年しかも最短で上級クラスに入った
まだ7歳のときのことだった
その頃から、「1000年に1度の大天才」と呼ばれ始めた
同じクラスの同級生からは疎まれ、近寄ってくるのは才能に興味を持って、利用しようとしてくる大人達だけ
でも聞こえないフリをした
どうせ関わったって無駄だから、
こういうヤツらは変わらないから
期待するだけ無駄
子供だからと油断して誘拐しようとした大人を魔法で制圧するのは難しいことではなかった
期待するだけ無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
そんな時だった、
2人に出会ったのは
僅か8歳にして上級クラスに上り詰めた天才
この2人となら仲良くなれる気がする
この2人になら期待してもいい気がする
魔法の才能ではなく、素の自分を見てくれると
そう思った
でもそんな幸せもある日突然終わりを迎えた
聞き間違いかと思った
そんなことないって、ただの噂だって
でも本当だった
探しても
探しても
探しても
見つからなかった
1日
2日
3日
4日
時間だけが経っていった
悔しさと無力さを思い知らされた
俺はあいつを見つけるために、一体何ができる?
ようやく見つけた時にはもう既に手遅れで
どうしようもなくて
『殺す』以外の選択肢が見つからなくて、
今の俺にできること
それは……
約束を、守り通すこと
目が覚める
ぼんやりと夢を思い出そうとして、やめた
昔の記憶なんて、どうせろくなもんじゃない
ベッドから起き上がってカーテンを開けると朝の日差しが差し込む
眩しくて目を細める
さて…今日はどんな1日になるかな












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。