__私、 よく こんなクラスで 穏便に過ごせてるな 。
2人目の少女は、 A組の恐ろしさを自覚しているうえで、 自分がいじめに関わっていないことに安堵した 。
少女は、 自分とメガネの女子がいじめと無関係なことをすでに知っているのだ 。
しかし、 メガネの女子が標的になってしまったことも知っていた 。
『いつ自分が狙われるのか… 。
わからないことが怖い 。無知が怖い 。 』
漠然とした恐怖を抱えながら、 その日は学校から家へ帰る準備をしていた 。
何かが一変する瞬間は、 いつでも不意打ちである 。
クラスの女子が、確かに少女の方へ視線を向けた 。
それに気づいたことを悟られないよう、 少女は必死でカバンへノートやら教科書やらを詰め込んだ 。
少女は知った 。
標的だったメガネの少女が、少女を売ったことを 。
あの人にとっては、嘘も方便なんだろう 。
立場が逆転した 。
全てが 、教室ごとひっくり返る 。
胃のなかまでひっくり返ってしまいそうな感覚が、 少女を襲った 。
まじで筆が乗ってる












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!