『私は、おっ、弟の!!自由研究付き合ってて!!』
即席で嘘をでっち上げた。
それに秘密兵器もあるしね…
ケンちん「弟?」
『そう!そうなんだ!まだ小学3年生で!!』
マイキー「え、ガキじゃん」
弟だからそりゃそうでしょ
ケンちん「でも嘘っぽいよなぁ」
『うっそ』
マイキー「証拠、見せて♡」
くそ…こうなったら秘密兵器!!
私はスマホに手をかけ、フォルダを漁っていき、1人の微笑んでいる少年を見せた。
『この子!!』
マイキー「ぶwww髪の毛ウニじゃんかwwwwww」
ケンちん「おい」
とマイキー君の頭をケンちん君が引っぱたく。
そう、私が見せたのは伏黒恵くんの写真だ。
たしかにうに…
『で、納得したでしょ?』
ケンちん「まあな」
マイキー「うにwwwwww」
1人笑っているマイキー君の後ろからバイクの排気音が聞こえた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!