そうして北側の3階まで上がる‥
部屋を見渡すと‥小さい子が倒れていた‥
上のフロアは幼児エリアなのかもしれない‥
奥の方にいた子供も倒れていた‥
急いで迅君と四季君がいるエリアに戻る‥
四季君に1人を預けて外に出ようとした時‥
ガラガラガラッ‥
建物の天井が崩壊し
四季君の頭上の上に大量の瓦礫が降ってきたのだ‥
四季君の肩を子供を持っていない方の手で引っ張る‥
それだけじゃ完全には回避できなさそうだった‥
その時、後ろから迅君が四季君の背中を押したのが見えた‥
一瞬の判断だった‥
押されて尚且つ引き寄せられた四季君は
瓦礫を回避できたけれど、
迅君は下敷きになってしまったのだ
四季君が駆け出したのと同時に俺は瓦礫を掻き分け始めた‥
‥流石に手作業じゃ遅いし
瓦礫を押さないように取り除いていった
無理やり掘ると勢い余って
迅君の体を瓦礫が潰してしまいそうだから‥
タッタッタタ…
駆け寄ってくる音がものが燃えている音に重なる
そこから二人で瓦礫をどかしていった
ぱちぱちっ、何かが燃える音と焦げ臭いにおいが鼻を衝く
次の瞬間…
ガラガラガラ…!
俺は完全に埋まった足の土砂をどかしていく
その間に四季君は迅君を瓦礫から完全に持ち上げた
迅君は瓦礫によって足にかなりの重傷を負っているようで
それに加えて先ほどの馨君の能力を使ったことが
心身にかなり負担を与えてるようだった…
その後、俺は裏口までの経路に落ちている瓦礫をどけたり
案内をして歩いていた
後ろについてくる学生二人の肩を組んでいる様子は…
なんだか仲良し二人組感を感じさせられた
第九十八話 過去話 →
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!