私の実の父であるパトがそう言うと、城にいた全ての者がお父様に頭を下げ、口を揃えて「新年あけましておめでとうございます」という。
もちろん私も例外ではない。
これは、新年を祝う城のお祭りとして、お父様の専属神と、そのお父様と専属神から産まれた私のような子供たち…そしてその子供たちの専属神が集まっている。
まあ、家族が集まっている、といえばわかりやすいかな。
皆椅子に座って超長テーブルの上に用意されたおせちやお雑煮の定番料理に加え、お寿司、しゃぶしゃぶ、天ぷらなどの豪華な食事に目が釘付けである。
お父様はそう言うと、酒が入ったグラスを手に持ちそれを掲げる。
私たちも同じように掲げる。
ちなみに私はまだりんごジュースだ。
右隣に座るソルフィにグラスを当て、左隣とその左に座るお姉様二人にも乾杯をし、私はりんごジュースを飲む。
子供舌は前世から変わらないんだよねえ。
私はたまごを醤油に付け、口に入れる。
そのたまごの出汁は咀嚼した瞬間ジュワッと広がり、噛めば噛むほど美味しく感じる。醤油の香りが仄かに鼻を通っていき、お米はたまごの出汁とお米本来の甘さでとても美味しい。
たまごだけでこんなに食レポできるほど、帝国の料理は絶品である。
お父様が大きな声でそういう。
そういって目標をそれぞれ発表していく。
私は何を発表しようかな。
ベネディクト教の知名度アップや、自分の力を強くしたいのもそうだし、専属神も迎えるのもいいかもしれない。あ、あと勉強もしないと…我が愛しの月花様に怒られちゃう……
いろんな目標があるけど、どうしよ…
そう考えているうちに私の番が回ってきてしまった。
マイクを受け取る。
とりあえず立って、マイクの音を音にして、軽く手のひらでトントンと叩く。あまり強く叩くと壊れるので要注意。
ちゃんと音が入っているのを確認して、私は声をマイクに通す。
うーん、いい言葉にまとめられそうにないし、全部言っちゃおうかな。
うん、いい感じ。
ふぅ、と細く息を吐く。発表に少し疲れてきた。
最後にお辞儀をすると拍手が起きる。
座ってソルフィにマイクを渡す。
ソルフィがそういうならそうなのだろう。
ソルフィの目標はどんなのだろう?
なんか、すげー!
心做しか私の発表の時よりも大きな拍手が聞こえてくる気がするが、確かに凄すぎる。
ソルフィって何歳だっけ、と思ってしまうほどだ。
うーん…最近の若い子ってすごいわね。
あんなにカチカチな敬語とか、噛まないでハキハキと話せる度胸とか…まだ地球じゃ小学生なのに信じられない。すごい。
ソルフィはマイクを隣に渡して、席に座るとため息をする。
これは普通のソルフィなんだけどなぁ。
さっきのはカッコよかった。
日頃の行いしか思い当たらない。
笑顔でそう言ってくるソルフィ。
ソルフィのことが嫌いになりそうだったが、それを堪えて「自分が悪いんだ」と言い聞かせる。
そう、ソルフィは私のために言ってくれているんだ。
悪いのは頭の悪い自分と、勉強をしない自分だ。
うん、そうだね。
〜雑談〜
(天の声さんにまとめていただきますぜ)
《小説に関して》
・今年中にこの物語を完結させる
・立ち絵全員分←キツイかも?
《日常に関して》
・ちゃんと勉強する(英検二級受かるようにする)
・メンタルケアする(ちゃんと寝るなんかもそう)
・人生楽しむ
・生きる












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。