風が頬を撫でる。
朝日が閉じた目を照らす。
眩しくて、自然と目を開いてしまう。
カチカチカチ。カチカチカチ。
パタッ。
それは目覚ましの音。
ソルフィが私の顔を覗き込む。
ソルフィのまつ毛って、こんなに長かったかな?
あれ?どうしてここにいるんだったっけ。
アウロラとソルフィの声。
私は、るな。
でも……私は、心花?それとも……瑠那なの?
でもここは……地球。
私、帝国から地球に来てるの…?
というか、帝国ってなんだったっけ。
試練……そうだ、試練。
私の力で、帝国に帰る試練。
なんだか、違和感がすごい。
うーん。まずはお金問題が壁だなぁ。
どうやって解決しよう?
なるほどねぇ。
でも、あの人家賃毎月払ってくれなさそー。
というか、私のお金の稼ぎ方異色だよねぇ。
例えば、宗教の資金集めがアイドル活動とかね。
オーラに頼った戦い方だからなぁ。
でも、前世から体育はオール3なのよ。苦手なのよ。
いつの間にかソルフィがボケで私がツッコミになってるし!!
アウロラがまとも枠になってるし……
流石に私とソルフィは時々地球に行ってたからスマホ持ってるけど、アウロラは魔龍だったから持ってないのか。
やばい、前世感覚で話してたからっっ!!
まともにお金稼ごうよー!!
ああ、やっぱり異色なことしてお金稼ぐしか方法はないのかなあ。
そう思いながらスマホで「VTuber 費用」とググると。
VTuberがアレって訳じゃないけど、長続きする職業でもないし、人気が出ないと赤字になるかもしれないし、嫌なんだよね。
ソルフィはハンドメイド作家。
アウロラは彫刻家。
とりあえず二人はこれで頑張ってもらうとして、私は……
芸術系には全くセンスないし、頭も悪いし、出来ること……ないなぁ。
あ、でも前世でちょっと特技があったわ。
うぅ、2人とも優しい……!!
〜雑談〜












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!