あなたの苗字あなたには、慕っている姉がいた。
その姉も防衛隊員だった。
話の流れからわかるとは思うが、戦闘時に亡くなってしまった。
今から5年ほど前の話だ
「…あなた、もうわかったでしょう?この仕事は長く続けられない」
「貴方は防衛隊をやめなさい。」
「貴方は強いし、才能もある。」
「だからこそ、育てる側に属して、前戦に出てくる必要はない」
「貴女は、度を超えて優しすぎるのよ、」
「仲間が死んでいちいちメソメソしているようじゃダメでしょ?」
「ほとんど毎日、死んだ仲間のお墓参りに行っているでしょう?」
「疲れているでしょうに」
「どちらにしろ同じことよ、貴方が傷つくでしょ?」
「傷つかないで、幸せに生きて欲しいのよ」
あなたの腕の中にいた姉の目が閉じる。
首が据わっておらず、手も足も、フランと落ちる。
鳴海サイド
それからあなたのお姉さん、当時の1番隊隊長であった人の葬儀があった。
が、あなたは出席しなかった。
違う、きっとこれ以上失うのが怖いんだ。
俺にはわかる、と思う。
ずっとそばで見てきたから。
毎日毎日、死んだ仲間の墓参りに行っていたことも知っている。
慣れるものだろう?俺はもう慣れた。
でもこいつは、本当に優しいから、
こんなあなたは初めて見た。
まるで子供のように泣きじゃくっている。
それを見て、なんだか可愛いと思った。
そして、一生側で守ると誓った。
現在。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。