第3話

彼女の過去
247
2026/01/16 21:20 更新
あなたの苗字あなたには、慕っている姉がいた。



その姉も防衛隊員だった。



話の流れからわかるとは思うが、戦闘時に亡くなってしまった。




今から5年ほど前の話だ
あなた
姉さん…?
あなた
姉さん!!!
「…あなた、もうわかったでしょう?この仕事は長く続けられない」



「貴方は防衛隊をやめなさい。」
あなた
いやだ、絶対にやめない
「貴方は強いし、才能もある。」


「だからこそ、育てる側に属して、前戦に出てくる必要はない」

あなた
正気?でも今まで死んだ仲間がたくさんいる
あなた
みんなのためにも、私がここで引き下がるわけにはいかない
「貴女は、度を超えて優しすぎるのよ、」



「仲間が死んでいちいちメソメソしているようじゃダメでしょ?」
あなた
そんなことない、みんなだって
「ほとんど毎日、死んだ仲間のお墓参りに行っているでしょう?」




「疲れているでしょうに」



あなた
違う、私がただ寂しいから行っているだけ
「どちらにしろ同じことよ、貴方が傷つくでしょ?」



「傷つかないで、幸せに生きて欲しいのよ」
あなた
…でも、
あなたの腕の中にいた姉の目が閉じる。



首が据わっておらず、手も足も、フランと落ちる。
あなた
…姉さん?
あなた
ねぇ待ってよ、いかないで
あなた
私をひとりにしないで
あなた
おいていかないで
あなた
…ねぇ、違うよね?冗談だよね?
あなた
私まだ、姉さんに大好きって言えてないよ…
鳴海弦
あなた
あ、鳴海、姉さんを救護班に連れて行ってあげて、きっとまだ生きてる
鳴海弦
…いや、もう既に診せている。医者が諦めろ、と
あなた
…は?
鳴海サイド
それからあなたのお姉さん、当時の1番隊隊長であった人の葬儀があった。



が、あなたは出席しなかった。
鳴海弦
あなた
あなた
あなた
ねぇ、鳴海
鳴海弦
なんだ
あなた
もう私に、話しかけないで
鳴海弦
…は?
あなた
あと、もう別れよう
鳴海弦
却下だ。
あなた
無理、別れる
鳴海弦
俺のことが嫌いになったなら別れる。が、
鳴海弦
俺のことが嫌いになったか?
違う、きっとこれ以上失うのが怖いんだ。


俺にはわかる、と思う。




ずっとそばで見てきたから。



毎日毎日、死んだ仲間の墓参りに行っていたことも知っている。





慣れるものだろう?俺はもう慣れた。




でもこいつは、本当に優しいから、
鳴海弦
俺は絶対にいなくならない。
鳴海弦
何せ俺は強いからな
あなた
…本当に?
鳴海弦
絶対
あなた
絶対に、ずっと一緒にいる?
鳴海弦
ずっと一緒だ
あなた
…鳴海ぃ………
こんなあなたは初めて見た。


まるで子供のように泣きじゃくっている。




それを見て、なんだか可愛いと思った。




そして、一生側で守ると誓った。
現在。
あなた
鳴海ー!
鳴海弦
ん?
あなた
日比野カフカ、大丈夫なの?
鳴海弦
知らん
あなた
……まぁそうだよね
鳴海弦
よし、着いてこい
あなた
どこ行くの?
鳴海弦
……ホテ__…
あなた
死ね
鳴海弦
……わかったよ、じゃぁこの前言ってたカフェに付き合ってやる
あなた
ほんと?!
鳴海弦
仕方ないからな
あなた
やった!鳴海の奢り〜
鳴海弦
エ?

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