あなたside
1年半後。
カウンセラー:あと一歩ですね。もうひと頑張りですよ。
『頑張ります。』
何がカウンセラーやって?笑
ばーか。
長尾「カウンセラーさん何て?」
『へへっ、あと一歩やって!!』
長尾「さすがあなた!!一緒に頑張ろな!!」
『うん!』
藤原「よくやった!」
西畑「偉いな〜あなた!」
高橋「一緒に頑張ろな?」
大西「ますます女の子らしくなっていってる!」
道枝「あなたなら絶対大丈夫!」
みんなが口々に声をかけてくれる中、鋭い視線と目が合う。
大橋「 … 」
『ふふっ。』
どうやら私の演技もなかなかの腕らしい。
長尾「あなた…」
『謙杜?私のこと…
重いくらいに愛して?』
長尾「…あははっ。」
『あははははっ!』
第二章 バッドエンド
𝐹𝑖𝑛.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!