あなたside
1年半後。
カウンセラー:あと一歩ですね。もうひと頑張りですよ。
『頑張ります。』
私は、謙杜のために変わる決意をした。
今の謙杜はというと、
長尾「式場どうする?!人生に一度の結婚式なんやから、値段なんて考えへん!!」
プロポーズをしてくれて、暇さえあれば式場のことばっか話してる。
これが普通なんや。
愛し合うってこういうことなんやって、理解することができた。
一緒に頑張ってくれてありがとう、謙杜。
でもやっぱり、
『謙杜、ちゅーして。』
長尾「甘えん坊のあなたちゃん。大好きやで〜。」
ちゅっ
わざとらしく音を鳴らしてするキスや、
長尾「もう我慢出来ひん。」
こういった行為も、私を安心させてくれる精神安定剤であることに変わりはない。
でも、一番は、
長尾「あなた、愛してる。」
長尾謙杜っていう彼が、私の一番の精神安定剤。
第二章 ハッピーエンド
𝐹𝑖𝑛.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。