私、小野寺菜奈は、無理やり自動車に乗せられた。○千万もする、高級自動車である。
学校につくと、みんなが興味の目で見るのが、嫌でたまらなかった。
みんな、楽しそうに登校している。
私は、そんな相手がいなかったので、教室へと1人で向った。
みんな、好きな人の話しやら、ドラマの話しで盛り上がっている。
クラスメートの話題についていけず、休憩時間は、本を読んで過ごす事にしていた。
このクラスで唯一私にタメ口で話しかけてくる深田元貴だった。
(何て、慣れる訳もない。私も中学生。恋愛漫画や、人気のドラマも見てみたいよ。)
しかし、家は、徹底した親の管理の元で、支配されているので、逆らう事も出来無いのだ。
なんせ、家は日本一を誇るIT企業なのだから。
何でも、一番、一流じゃないと許されない。
父親は仕事で、ほとんど帰ってこない。
母親は、社交界での、付き合いが忙しいらしく、外出している事が多かった。
私は、お手伝いさんが、作ってくれる、料理を広いリビングで食べた。
1人で食べる夕飯は、見た目は豪華だけど何の料理なのか、味も良く分からない。
夕飯が、おわると専属の家庭教師がやってきて、10時まで勉強をみてもらった。
母親は、中学は受験に失敗したが、高校こそは、母親の母校、東京女学院に合格してくれと、念をおされている。
すべて、親が决めた人生。私は、本当は何がしたくて、生まれて来たの?と良く思った。
ある日、給食室から、出火事故が起った。煙が、校舎中にひろわわたる。
私達は先生に先導されて、外へと脱出した。
あまりにも沢山の人がいて、みんなが混乱している。
私はその時に思いついた。
裏庭の、金網フェンスを登って外に出よう!
私は、シーッとしてみせた。
金網を登る私に元貴もついてきた。
見事学校脱出!
私は、近くの工事現場を見つけた。
お昼だからだろうか、みんな昼ごはんを食べている。
20歳ぐらいのおそらくここの作業員のお兄さんが話しかけて来た。
彼は、コンビニの弁当の袋を持っていた。
グー。私のお腹がなった。
お兄さんは、好きなお弁当を買ってくれた。
お兄さんは、他の作業員と離れてお弁当を食べた。
そう、言って私はお兄さんの側に座った。
お弁当を食べると、お兄さんはタバコを吸いだした。
そう、言うと元貴は学校へ戻っていった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。