あのことがあってから、みんながよくくっついてくるようになった気がする。
私も肩の力が軽くなって、甘えやすくなった。
今は夜の11時。
練習室に残っているのは私と結蘭くんだけ。
結蘭くんはソファに座ってタブレットでダンス練習の動画を見直している
結蘭side
結蘭「お疲れ様!」
次々と練習室を出ていくみんな。
誰もいなくなったと思ったら隅っこにちょこんと、座っている子を見つけた。
結蘭「……笑、あなたーこっち来て」
あなた「んー」
少し小走りでこちら側に来るあなた。
初めて会った時はツンツンしてて、冷たい子だなって思ったけど最近話す機会も多くなって、仲良くなれば人懐っこくなるタイプなんだなと思った。
なんて考えてると僕の膝に頭を乗せて寝転がるあなた。
あなた「ねぇ〜、ここの強弱の付け方が分からなくて……」
手に持っている歌詞カードを見るとメモでびっしりと埋め尽くされていた。
結蘭「ここはね〜…………」
と、質問の受け答えをしていたけど……
結蘭「ここは、裏声使って……」
ふと、あなたの方を見ると
あなた「zzz……」
結蘭「笑、かわいい」
女の子1人で精神的にも体力的にもきついはずなのに、決して顔には出さないところ……
尊敬するけど、周りの人にも少し頼って欲しいなと思った。
あなたside
気づいたら眠りについていて……
あなた「……え、嘘寝ちゃってた、?」
時計を見たら1時間も経っていた。
あなた「ほんと、ごめんっ」
結蘭「全然大丈夫だよ、」
「ダンス動画も確認できたし、」
結蘭くんはほんとに優しい人だなと思った。
あなた「お先に失礼します!」
結蘭「おやすみー、ちゃんと寝るんだよ、」
ガチャン……
ついに明日はファイナル評価。
この過酷なサバイバル生活が終わり嬉しい反面、自分がデビューできるかの不安、そして仲間との別れに悲しい気持ちもあった。
自分の部屋に戻るまでそんな考え事をしていると、
あなた「……痛っ」
康祐「ちゃんと前向いて歩けよ」
練習終わりのこうすけがいた。
あなた「ごめん笑、考え事してた」
康祐「明日でもうこの生活も終わりだね」
あなた「そうだね……なんか寂しいかも」
康祐「…………俺はあなたと一緒にデビューしたい、」
その言葉にハッとした。そう、私はここでデビューするために努力してきた。弱気になってるところではない。
あなた「私も……」
と言ったら頭を撫でてくれた。
あなた「子供扱いしないで」
康祐「一応、俺より年下じゃん笑」
あなた「‘1歳差’ね!」
[コメント]
起こさないで上げてるのメロ
康祐とあなたの体格の差ー!
→あなたはぶつかってふらつくけど、康祐は微動だにしないの……
歳近いし、一緒にデビューして欲しい












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!