謙杜が事故に遭いそうになった。
俺は謙杜のことを守るために飛び込んだ。
通行人の人たちも俺らを見て見ぬふりをして
通過していく。
ねぇね、恭平っ、りゅうにぃ、、
誰でもいいから通ってって思っていた。
恭平と同い年の拓哉くんが俺たちに気づいてくれた。
そのあと警察とか救急隊の人たちも来て、
俺たち2人は救急車に乗った。
あの時拓哉くんに会ってなかったら、
今頃この救急車に乗れなかったななんて思いながら
拓哉 side
恭平がもあと2人で帰るから俺は先に帰宅。
ちょっと前に人だかりができていて何かなって
思っていたら恭平の弟の2人が事故に巻き込まれていた。
近くの人の話では、駿が謙杜を庇ったという。
ぶつかった大人の人たちは2人に謝るばかりで何もしない。このまま謙杜の流れる血の量が増えれば
貧血でぶっ倒れる可能性もある。
そして今、病院で俺は2人のことを待っていた。
恭平に連絡が行くように頼んだから
すぐに駆けつけてくれた。
恭平 side
双子の弟が事故にあった時いて大慌てで病院に来た。
とりあえずみんなに連絡しないとあかんから
すぐにLINEを開いた。
すぐさま既読がついた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!