第10話

⚫️ めめの狙いは佐久間くん ⚫️
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2023/10/09 00:00 更新
(渡辺🔵side)




目⚫️)「そのアングルの佐久間くん、

    俺も見たかったのに…。」








…え、そっち?






俺だってできるし、とか

翔太くんがそんなことできるなんて、とか


どっちかと言うとそっち系のことだと

思っていたのに、

目黒の口から出たのは

佐久間を通した純粋な嫉妬だった。





あまりに予想外で

がっかりするのを通り越して固まってしまう。





いやいやいや、なんだそれ。

…お前ってそんな佐久間のこと好きだっけ?


と、思わず考え込んでしまう。






それに、これには佐久間も驚いたようで





佐🌸)「え!

    蓮そんなことで嫉妬しくれてんの!?

    それなら蓮にも全然やるよ?」





と、顔だけ目黒の方に向けて

謎の提案をしている。





俺の時は結構渋ったじゃん。

とちょっと思ったけど


今は俺のターンだし、

もう少しこのままでいいよな?


と考える。






実際、これは結構良かった。


佐久間の小さめの顔が

俺の足の隙間にすっぽりおさまっていて、

なんだか安心感がある。


今なら、

佐久間にくっつかれて

嬉しそうにしているメンバーの気持ちが

ほんのちょっとわかる気がした。





佐久間も慣れてきたのか、

まだ目黒の方を見たままだけど

「しょうた、これはどう?」

と聞いてきた。



俺が素直に

「これは、まぁいいかな。」

と答えると、

「なら良かったぁ」

と横を向いたままにへっと笑った。





おぉ、なんか、それもいい。

と佐久間の笑顔に、少し胸を突かれる。




佐久間の視線に釣られて

目黒の方を見ると、




「翔太くんが珍しく素直だ…!」




と信じられないものを見るような目で

こちらを見ている。





俺は


「うるせー、俺はいつも素直だよ!」


と返しながらも

実は、こんな自分に俺が1番驚いていた。





俺、こんな感じだったっけ?





今までだったらすぐに振り払っていた手も、

こんな風に頭をのせて甘えられることだって、


今、俺はすんなり受け入れている。





それは、


講座だからって

頭の中では決めつけてるけど


本当は佐久間だからなのかも、

っていうのも正直あった。





こいつはいっつも誰かにくっついてるけど、

それでメンバーがマジで嫌がってる姿は

全く見たことがない。

むしろ喜んでいるように見えるくらいだ。



それは、佐久間が自分が甘えたいだけで

そうしてるってことがないからだと思う。





もちろん、

本当に甘えてる時もあるだろうけど

誰かが少しでも元気がなかったり

いつもと違うなって俺が気づいた時には

既にもうその隣に佐久間がいる。




そんでもって、

メンバーによって違うやり方で元気づけてる。




そこまで考えて、

俺は今まで見てきた佐久間のことを

しっかり思い出してみた。

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