(渡辺side)
みんなでわいわい朝ごはんを食べて
少し落ち着いた頃、
「じゃあ、俺、
そろそろ仕事の時間だから…」
と言って目黒は立ち上がった。
俺も帰ったほうがいいかななんて思うけど、
佐久間に
「しょうたはもうちょっといるでしょ?」
と聞かれて、思わず「うん。」と頷く。
佐久間ともうちょっと長く居れる
っていうのは、少し、ほんの少しだけ嬉しくて、
そんなことを考えている自分を
まだ酔いが抜けてないのか?
なんて冷静に見ている自分もいた。
自然な流れで玄関に立ち、
佐久間と一緒に目黒を見送る。
目⚫️)「2人とも並んで
見送ってくれるんだね笑」
なんて笑いながら、
目黒はあっさり玄関を出て行った。
目黒が出た後、
2人でリビングに戻りながら、
「これからなにする?」
と佐久間に聞いてみる。
仕事までまだそこそこ時間はあるし、
自分の家なわけでもないから、
特にやることも思いつかない。
「ん〜〜っ」
と佐久間は迷った後に、
「家でまったり?」
と曖昧な答えを返してきた。
思わず「曖昧だな〜」なんて突っ込むと
佐久間はへへっと笑う。
いつもの明るい感じとはちょっと違う、
なんか優しい雰囲気だけ残したみたいな佐久間。
少し違和感を感じる。
家ではこんな感じなんだろうかと
思っていると、
佐久間は不意に隣に来て、
俺の肩にぐるっと腕を回した。
急にきてびっくりしているうえに、
首をコテンとこっちにもたれさせてくるので
ドギマギしてしまう。
「ちょっ、急になんなんだよ!」
思わずぶっきらぼうな口調で言うと、
佐久間はそのままで、
「だって、
しょうた昨日言ってたじゃん。
だから、甘えるのも悪くないかなって。」
と小さい声でぶつぶつ呟いた。
そんな姿を可愛いなんて思ってしまったのは、
もう自分でもごまかしようがなかった。
「そうならそうと言えよ。」
と言うと、
佐久間はこっちを覗き込んで
「じゃあ、嫌じゃないんだ?」
と真剣に聞いてくるので
恥ずかしくなってくる。
「でも、しょうたはまだまだ初心者だから
ちょっとにするね!」
なんて無邪気に笑う笑顔に、
俺はきっと完全にやられたんだよな。
今までの俺なら絶対に言わないけど、
「ちょっとじゃなくても別にいいけど」
なんて俺はポツリと呟いた。
end.
最後まで読んでいただいてありがとうございました✨
終わり方結構あっさりなのでは?
なんて思いながら、
でも2人だったらこんな感じな気がする!
と思って書いた最終話、
最後まで読んでもらえて、嬉しいです☺️
読みにくいところも多々あった中、
読んでくださって本当にありがとうございます😭












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。