「タイムリミット」
ハジメの城、
ハジメ)......
(1人目を閉じ、椅子に座って)
ガチャン!、勢いよく扉が開かれる
ソウシ)失礼します。ハジメさん、世界が!
ハジメ)弱ってきている事なら、こちらでも把握しているよ。もう、隠し通せないほど目に見えて
変わり始めているようだね。
ソウシ)隠し通せないほどって...
ハジメ)シュウ、入っておいで。
(扉の外へと視線を向けて)
シュウ)申し訳ありません、俺は...
(ゆっくりと部屋に入って)
ハジメ)ここまで来てはいずれは知れる事、
気にすることはない。
ソウシ)どう言う事ですか?
ハジメ)いずれ話す事だけどね、
セフィロトは近いうちに枯れてしまうのさ。
ソウシ)セフィロトが...枯れる?
それじゃ、世界は!
いや...このオリジンはどうなるんですか!
シュウ)セフィロトはオリジンを支える柱、
それが枯れると言うことは...
ハジメ)この世界は消滅する運命だと言う事だね。(悲しげに)
ソウシ)な!それじゃ、俺たちは...
(愕然として)
ハジメ)大丈夫、新しいセフィロトはもう誕生しているから世界が完全に消えてしまう事はないよ。(微笑んで)
ソウシ)新しいセフィロト?それは、どこに。
シュウ)イチルとイッセイの世界に新たに芽吹いたんだ。ある程度育つまで、 俺が別次元へ隔離している。
ハジメ)本当はもう少し成長を待ちたかったけど
仕方ない...
その時だった、
イチル)シュウ!ここにいた!!
(部屋に飛び込んで来て)
シュウ)イチル?どうしたんだ。
イチル)エイチが、エイチが!倒れたんだ!!
シュウ)なっ!!どこにいる!!
(慌てて)
イチル)シュウがいると思って管理塔に、
ヨウさんに運んでもらって今イッセイと
見てもらってる!!
シュウ)すぐに行く!
ソウシ)なら、俺も...
ハジメ)ソウシはみんなをここへ連れてきて欲しい。
ソウシ)みんなを?
ハジメ)一ヶ所にいた方が安全だからね。
シュウ、エイチを新しいセフィロトへ連れて行く。(真剣に)
シュウ)分かりました、行くぞ!イチル。
イチル)分かった!
2人は管理塔へ
ソウシ)俺は居住区に行ってきます。
ハジメ)頼んだよ。
ソウシ)了解です!
1人残ったハジメ...
ハジメ)さて、僕の仕事を始めよう。
(力強い瞳で覚悟を決める)
・
・
・
管理塔、上層階居住区、コウキの部屋
コンコン!ガチャ!
モリヒト)コウキ!いるか?
(慌てて部屋に入る)
コウキ)モリヒト、どうしたんだ?
(書類を片付けながら)
モリヒト)世界が大変なんだ!
消滅予定じゃ無いものまで消滅仕掛けてる!
急いで来てくれ!
コウキ)世界が!!分かった、すぐに行く!
(立ち上がり)
管理塔、共通管理室、
モリヒト)カイさん!コウキを連れて来ました!
カイ)ありがとな、こっちに来てくれ!
(部屋の奥へと手招き)
コウキ)カイさん、今の状況は!
(駆け寄る)
カイ)かなり不安定なものばかりだ、
こっちでも安定させようとしてるが、
間に合わなくてな。
コウキ)分かりました、俺がやります!
コウキはYesoed(イエソド)基礎の要素を司る
遣い、世界の安定を図ることを得意としている
。しかし、同時に複数の世界を安定させるのは
負担が大きい、、
コウキ)術式開始...
(翼を出し羽技を駆使して世界と自分を繋げる)
カイ)こっちもやるぞ!
モリヒト)はい!
皆が必死になって世界を安定させようとしている
最中、別の部屋では倒れたエイチの看病をしている
イッセイとヨウがいた、
管理塔、仮眠室、、
エイチ)....
(ベッドに寝かされ、意識は無い)
イッセイ)エイチ、頑張って!
もうすぐイチルがシュウを連れてくるから。
(エイチの手を握って)
ヨウ)さっきから周りも騒がしいな、
一体何が起きてるんだ。
(扉の側に立ち外を伺いながら)
バタバタ(廊下を走る音)
ヨウ)おい!イッセイ、来たみたいだぞ。
イチル)シュウ、こっち!!
(仮眠室を指して)
シュウ)エイチ!
(部屋へ入る(扉は開いていた))
イッセイ)シュウ!良かった、
エイチが...意識が無くて!(不安と心配で焦り)
シュウ)エイチをハジメの城に連れて行く、
担ぐから手伝ってくれ。
(エイチを担ごうとしながら)
イッセイ)ハジメさんの所に?
シュウ)わけは行きながら話す。
ヨウ)俺も手伝いますよ、シュウさん。
(シュウの側に立ち手伝う)
シュウ)助かる!さぁ、急ごう。
イチル)おう!
イッセイ)はい!
再び、ハジメの城へと急ぐのだった。
つづく












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。