Green視点
突然話しかけられてびっくりしたのか、腰が抜けたご様子。
なんだこいつ。コソコソ隠れながら敵であるインポスターの歌聞くなんて、どんな恐れ知らずなやつかと思ってたら実は結構ビビりとか。こんな意味不明なやつ初めて見たけど。
....いや、こいつより意味不明なやつ見たことあった。前言撤回。
そう言って立ち上がろうとするこいつ。もちろん、腰が抜けてすぐだから立ち上がれるはずもなく尻餅をついた。そして、その事実にやっと気づいたのか、間抜け面をした。
なんとなく、その「あなたが知ってるとは思わなかった」みたいな言い方に無性に腹が立って、突き放すように自分とRedが同性愛者であることを明かしてしまった。
あぁ、きっとこいつもなんだろうな。
僕達が付き合っていることを気持ち悪がり、挙句の果てには馬鹿にする。
こんな愛の形は常識的には間違っているだなんて分かっている。けれど、その常識を無視してまでRedと付き合いたかったんだ。
この僕とRedの赤い糸を切ろうとする者はいらない。たとえそいつがどんなやつでも、僕にとってはただの邪魔者でしかない。
だから、もう返事を聞く前にここで消えてもらおう。
そう思い、ナイフに手をかけたその時だった。
返ってきたのは思いもよらない返事。
それは止まることを知らず、一方的に熱をこちらにぶつけてくる。
これぞまさにマシンガントーク。こちらが話す隙もなく、今まで感じたことのない熱をぶつけられ、圧倒される。
ナイフを懐から取り出し、持ちやすいように位置を調整する。
僕は、今度こそあなたをキルした。
あなた視点
GreenさんもRedさんのように歌えるという真実に、試合のことをすっかり忘れてしまっていた。
少し悔しいけれど、後であの名前の知らない世界を知れる嬉しさと比べればなんてことない。
そう思い、ウキウキしながら会議を見つめているその時。後ろから声が聞こえた。
声をかけてきたのは、Redさんと共に歌っていたBFさんとGFさん。彼らもどうやら倒されてしまっていたようだ。
そういえば、この人達も歌っていたなら、私の知らないことをたくさん知ってるかもしれない。
そう思った私は、あの出来事について聞いてみた。
どうやらBFさんは私にあの時のことを話してくれているみたいだが、何を言ってるか分からない。
何も分からず困惑していると、GFさんが察して助け舟を出してくれた。優しくて良い人だなぁ...
そう言った二人は、私に笑顔を見せた。
GFさんは期待するような笑顔で。
そして、BFさんは楽しみにしているような純粋な笑顔で。
その時から、私は"ラッパー"というものを目指す物語が始まった。
ここからvsimposter達の絡みがめっちゃ多くなります。お楽しみを。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!