第6話

05 再会
37
2026/10/02 11:17 更新





























下校時間、1人で靴箱に向かってた。












あなた
(廊下長いなぁ)


















緑谷出久
........あなたの下の名前ちゃん?
あなた
........?!
緑谷出久
あなたの下の名前ちゃん、だよね
あなた
!!
緑谷出久
久しぶり!
緑谷出久
.....あ、僕のこと、覚えてる?



















もちろん
















忘れるわけない。













会いたくて、感謝を伝えたくて仕方なかった。






















あなた
っ..........っ........













必死に声を出す。















だけど、声は一言も出ない。
























どうして、







伝えたいのに。




















ありがとうの一言くらい、言わせてよ。




















あなた
............
緑谷出久
えっ大丈夫?!
あなた
......?















気づけば、泣いていた。























会った嬉しさと、声が出ない自分の醜さが混ざって。










あなた
(....笑いたいのに













あなた
伝え、たいのに.....)












だけど、涙はいうことを聞かなくて、どんどん流れる。

















緑谷出久
.........何か、あった....?
あなた
....!

















聞いて、欲しい。





















そんな私の意思が伝わったのか、ただ心配して気を使わせたのか、出久くんは私の手を引いて学校をでて、狭い公園にきた。
























緑谷出久
ここ、座ろう
あなた
..........コク













私はスマホのメモアプリを開いた。

















.........ついに、言うんだ。















どんな反応をされてもいい。





















「事故にあってから、原因はよく分からないけど声が出ない」








緑谷出久
.....!?
あなた
(........同情、されたくないなぁ.....)











緑谷出久
耳は、聞こえるんだよね....?
あなた
コク
緑谷出久
.......ごめん









あなた
?
緑谷出久
僕が、注意してあなたの下の名前ちゃん
を見てたら.....
緑谷出久
あんなことには、ならなかった
あなた
..........フルフル









「声をかけてくれて、名前を呼んでくれて、すっごく嬉しかった」















「ありがとう」





















私は、笑顔でスマホの画面を見せた。













やっと言えた。









これが、ずっと言いたかったこと。






緑谷出久
そんな...!
緑谷出久
僕は、何もしてないし.....
緑谷出久
僕のほうこそ、ありがとう
あなた
ニコ









緑谷出久
あなたの下の名前ちゃんは、.....手話、
とか.....できるの?
あなた
コク
緑谷出久
じゃあ......手話、覚えようかな







あなた
....!








「ほんとに?!いいの?」










緑谷出久
もちろん!
緑谷出久
頑張って覚えるね









「私、教える!」







緑谷出久
ありがとう!


















出久くんは、そう言って柔らかく笑った。















































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