そういい天野は話し始めた。何故演技をしていたのかを。
小さい頃、天野はなにもできない凡人以下だった
らしい。けれども、天野の親は有名な学者。なにも
出来ない天野のことをいつも叱っていた。
「どうしてこんなこともできないんだ」
「何故なにもできないんだ。無能。失敗作。」と
言われてた。天野はそんな心ない言葉を毎日言われ、
小さかった天野の心は次第に傷ついていった。
そのせいか更に失敗することが多くなり、親は更に天野に強く当たった。そんな時に天野はとあるドラマを
見た。ドラマの内容は、学園もので、主人公は何をやっても失敗し、クラスでも虐められっ子
だった。そんな主人公が、クラスの人達を見返す為に
勉強や苦手な運動を頑張り少しずつ人気者になり、
クラスの虐めっ子を見返すというドラマだった。
小さい天野はこのドラマを見て
「演技をすれば、お母さん達も俺を見てくれるかな?」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。