第7話

第7話「荒野決戦・覚醒」
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2026/01/21 12:00 更新
荒野に立つレックスは、自郡の最後尾から戦況を見守っていた。
崩れた建物や瓦礫の上に立ち、仲間の動きを確認しながら、骨の弾幕を駆使して敵を迎え撃つ。

パピルスも前線でアンダインと共に奮闘していた。
大剣のように長い骨を振るい、青い骨を飛ばし敵を足止めし、味方を守る。
しかし、敵の猛攻は容赦なく、押され始めてしまう。

敵の攻撃で吹き飛ばされた味方の兵士に気を取られたパピルスは、致命傷を受けてしまった。
パピルス
くっ...まずい....
その声は、戦場の喧騒にかき消されそうなほど小さかった。

それでも、確かに届いた。

次の瞬間、パピルスの体が崩れ、灰となって地面に舞い落ちた。
それはあまりにもあっけなく、残酷だった。

駆け寄ったアンダインの前で、灰は風に舞いながら、ゆっくりと消えていく。

パピルス
…お、お願い……
王様を……兄ちゃんを……守って……
それが、最後の言葉だった。

アンダインは、拳を強く握りしめたまま立ち尽くす。
叫びは、喉の奥で押し殺した。

目の前で自分の部下がやられたことに胸を痛めつつも、アンダインは立ち上がり槍を振るう。


その瞳には揺るがぬケツイが宿っていた。

 
兵士
「お伝えします!ロイヤルガード副隊長パピルス、激闘の末に戦死!」
1人の兵士がレックスに報告しにきた。
レックスは何も言わずただ前を見ていた…
そのとき、砂埃の奥からフリスカが現れた。
いや......完全に“キャラ”と化した存在が。

瞳は燃えるように赤く光り、握る剣も赤黒く染まっている。
荒野の夜風に揺れる髪が、その異様な存在感を際立たせていた。

キャラはレックスを見据えると、
落雷のような速さで黒煙の中を突進してくる。

レックスは即座に判断し、骨の弾幕で応戦する。
だがキャラはそれらをすべて掻い潜り、一直線に迫ってきた。
レックス
(こうなったら...)
レックスの片目が青く光り、
その頭上に大量のガスターブラスターが出現する。

咆哮のような音と共に、青白い光線が放たれ、大地を削り、爆発音が戦場に響き渡った。
集中砲火ーー確実に捉えたはずだった。

しかし、そこにキャラの姿はなかった。
兵士
王様! 上だ、上にいるぞ!
見上げた先。
赤い光に包まれたキャラが空中で体をひねり、こちらを見下ろしていた。

不気味な笑顔。

次の瞬間、雷鳴のような風切り音と共に、剣が振るわれる。

レックスは覚悟を決め、目を閉じた。

剣が振り下ろされる。

逃げ場はない。
それは、レックス自身が一番理解していた。

――終わりか。

そう思った、その刹那。


「――王様ッ!!」

鋭い声が、空気を切り裂いた。

次の瞬間、
レックスの視界を、青い影が覆った。


ザン...ッ!


重く、乾いた音。

衝撃が走り、砂埃が舞い上がる。
だが...痛みは、来なかった。

ゆっくりと目を開けたレックスの前に立っていたのは、
槍を構えた一人の戦士。

アンダインだった。

彼女の装甲には、深く刻まれた斬撃の痕。
その一部が、静かに灰へと変わり始めている。

それでも、アンダインは倒れなかった。

歯を食いしばり、
それでも一歩も退かず、キャラを睨みつける。
アンダイン
ご無事、ですか…王様…!
声は荒い。
だが、そこに迷いは一切なかった。
アンダイン
ここは…私に、任せてください!
その背中は、あまりにも大きく見えた。

守られる側であるはずの王が、
部下の背中を見上げているという現実。

レックスは、拳を強く握りしめた。
レックス
(俺は......)
悔しさと、怒りと、
それでも確かにそこにある信頼。

アンダインは、一歩前に出る。

灰が舞い、装甲が崩れかけても、
彼女の槍先は、微動だにしない。

そして、低く、力強く言い放った。
アンダイン
おい、人間...
いや…お前の正体が何であれ
槍を突き立て、真正面からキャラを見据える。
アンダイン
私は、ここで負けるわけにはいかない
戦場が、静まり返る。
アンダイン
我々の目的を果たすまで、私は生き続ける。
我々の目的は、ただ一つ…
その瞬間、
アンダインの体を、静かな光が包み込んだ。
アンダイン
――お前らを、倒すことだ
その言葉と同時に、
アンダインの体を、静かな光が包み込んだ。

爆発的でも、眩いわけでもない。
だが...確かに、何かが変わった。

砕けかけていた装甲は影を纏うように再構成され、
彼女の身を覆う黒き装備へと変化していく。

それはまるで、
幾多の戦を越えて語り継がれる
伝説の勇者が、今この場に現れたかのようだった。

周囲の空気が、重く沈む。

誰もが息を呑み、
キャラでさえ、一瞬だけ動きを止める。

アンダインは、ゆっくりと槍を構えた。

揺るがない。
恐れも、迷いも、そこにはない。

そして、落ち着き払った声で言い放つ。
アンダイン
さぁ.......
 
アンダイン
お前の本気を、見せてみろ

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