———数日が経ち、ジェラルディの体調は順調に回復していった。
昏睡状態で衰弱していた筋肉も戻り、前と変わらぬ生活をできるようになった。
そして、今日は退院日だ。
病院の待ち合い室の少し広くなった場所でジェラルディとあのよぼよぼの医者が話をしている。
俺はと言うと、近くのベンチに座ってジェラルディを待っている。
ジェラルディに、少し医者と話してくると言われ、約1時間ほど待たされている。
歓迎パーティーの予定が大幅にずれちまったじゃねぇか…
頭を抱えながら心の中で思った。
1時間も話すほどの話題なんてないだろ…!
すると、ジェラルディがこっちに向かって走ってきた。
話が終わったようだ。
へっ、話題が尽きたんだな…と思った)
やっと終わったか。全く、何時間待ったと思ってんだ…
す、すまん…。つい医療用ロボットについて話が盛り上がってしまって…
まぁ良い。帰るぞ、ジェラルディ。
嗚呼、…………シグマ…、退院したが、私には住む場所が…その……
安心しろ、お前の部屋なら用意してある。
!良いのか…?
前は敵同士だったが、今は前とは違う。お互い仲良くしようぜ。
あ、ありがとう…
…いや、別に…同じ家に住むの、提案したの…俺じゃないし…
…そ、そうか…
そのあとも気まずいまま、総本山に着いた。
総本山は夜の暗さに包まれ、村は街灯の柔い灯りで照らされている。
バチキン達の家はジェラルディが入院している間に建て直され、中から談笑の声が漏れ出している。
木造なんだな…、セメントとかじゃなくて…。
お前のとでは普通でもこっちのド田舎じゃ木造が当たり前だ。それにしても、氷虎以外の沼共も来てんのか…?
全員来てるのか…?
まあ、こんだけデケェ声が出てるっつーことは全員来てんだろ。
ぅ…
大丈夫だ。みんな優し…い…から…すぐ、仲良く…なれ…る…。
随分自信なさ気に見えるが…
とにかく、暗いし腹も減っただろ、!入るぞ、!
あ、嗚呼
今回もちょっと短いかも…長い間待たせちゃったのにすみません…😭












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!