「あ、ねぇ菅原ー!」
__え?
なんてこった。
3年も烏野高校にいるって言うのに、同じ名字の人がいるなんて知らなかった。
しかも同じクラスらしい。
これまで気づかなかったのが逆にすごいまである。
ガヤガヤとしている教室。
先生が入ってきて、静まり返る。
「席替えをします」という言葉を聞いてから、教室は一気に賑やかになった。
チラッ、ととある人を見る。
名字が同じ事が発覚してから、少し仲良くなれていた菅原孝支くん。
ちょっと気になっている。
くじを引いて、発表された席。
なんと私は菅原くんの隣だった。
やばい。
嬉しい。
休み時間。
私は早速友達の所へ行った。
薫は菅原くんと仲のいい澤村くんと隣。
時計をチラッと見たら、もうチャイムがなる時間。
席につき、授業準備をしようと思ったが、次の授業が何だったか忘れてしまった。
周りを見るが、話せそうな人はいない。
すると、
と、声をかけてくれた。
気が利くイケメン…
菅原くんのおかげでチャイムが鳴る前に準備できた。
すごく分かりやすかった。
頭もいいんだ…なんて思いながら話せた嬉しさに浸っていた。
授業が終わった。
私は早速あの事を2人に話に行こうと思い、ふと横を見たら菅原くんと目があった。
2人で見つめあっていた。
なんだったのだろう。
ただボーッとしていただけなのか。
2人には顔が赤いよ、と指摘されてしまった。
ビックリして後ろに下がる。
足が引っかかってふらついてしまった。
転ぶ__と思い目をつぶったが、衝撃が来なかったため目を開けたら菅原くんに支えられていた。
すごい、いい匂い。
…いや、意図的には嗅いでない。
ふわっと香ってきただけ__だし。
この後も菅原くんとは色々話せて、仲が深まったような気がした。
つづく












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。